感染性胃腸炎流行の兆しあり! | すずき医院のブログ
2018-11-10 10:32:27

感染性胃腸炎流行の兆しあり!

テーマ:ブログ

かつて冬の腸感冒と呼ばれたノロウイルス、サポウイルスなどによる感染性胃腸炎も、今や年間を通して小流行が続いています。しかし、例年、今頃から大きな流行が始まりますので充分ご注意ください。

 

生のカキを食べなければノロウイルスに感染しない?

残念ながらそうはいきません。生カキを食べなくても、ノロウイルスに感染した人が十分に手を洗わずに調理すればその料理が感染源になります。学校や施設などでヒト同士の接触が多ければ、当然ヒトからヒトへの飛沫感染が起こります。また、電車内や室内などの閉鎖空間で患者が嘔吐した場合、乾燥したウイルスが浮遊してあたかも空気感染の様な状態になることも指摘されています。食物から直接ウイルスが感染して発症すれば「ノロウイルスによる食中毒」ですが、ウイルスがヒトからヒトへ感染を起こした場合は「ノロウイルスによる感染性胃腸炎」となります。

 

最近の生食用カキは安全と聞きましたが?

ノロイウイルスの感染源は患者の便であり、生活廃水から直接川へ、また下水処理施設でも除き切れなかったウイルスが海へ流入して沿岸のカキなどの貝類に「生物濃縮」されてヒトの口に入るわけです。最近、地域や業者が自らウイルス検査やカキの洗浄を行い、感染のリスク情報を配信するなどの努力を行っています。事実、明らかにカキが原因と思われる事例は急激に減少していますが、とは言っても二枚貝からウイルスを完全に取り除くことはできません。今年の冬もノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行することは間違いないでしょう。

 

ノロウイルスから身を守るには?

まず問題となるカキについては、食品の中心温度85℃以上で1分間以上の加熱を行えば感染性はなくなるとされていますので、フライや鍋物などにすればより安全となります。生のカキや貝類を調理した包丁やまな板は、洗剤で洗浄してから熱湯を掛けて消毒します。

 

家庭内で患者が発生した場合は、二次感染を防ぐためにまず0.1次亜塩素酸ナトリウム溶液(1リットルのペットボトルにキッチンハイターをキャップ1杯)、使い捨てのゴム手袋、新聞紙、ビニール袋などを用意します。患者の使うトイレの便座やドアノブ、洗面台などはこの液を浸した専用の雑巾で拭きます。

 

床に嘔吐した場合は、まずペーパータオルで覆い、次にこの液に浸したペーパータオルか雑巾で吐物を拭き取り、さらにこの液を染ました新聞紙で包んでから二重のビニール袋に入れて密封します。赤ちゃんのオムツも同様の新聞紙で包んで密封します。この際、必ずマスクとゴム手袋を使用し、部屋もトイレも十分に換気をします。廃棄物は一晩放置してからまとめて可燃ごみに出してください。

 

パジャマやリネン類は、汚染部位が分かっていればこの溶液で拭き取ってからスチームアイロンで2分間加熱消毒を行い、その後単独で洗濯し充分に乾燥機にかけます。布団や絨毯に飛散した場合も同じ要領で拭き取りとスチームアイロンによる加熱消毒を行い、その後布団乾燥機にかけてください。

 

1.感染性の吐物や汚物に対してハイターの原液を使いたい衝動に駆られる人も多いと思いますが、原液のままの使用はやや     危険を伴い、また濃ければ効果も強いという保証もありませんので、必ず薄めて使ってください。

 

2.インフルエンザ対策に用いたアルコールジェルやウェルパスはノロウイルスには有効ではありませんので、必ず石鹸と流水による手洗いを都度励行してください。

 

3.上記のウイルス汚染に対する一連の対処の過程で、ハイターによる生地や絨毯の変色などがある程度予想されます。また、アイロンによる加熱消毒の2分は絨毯などを念頭に入れており、薄い生地ならもっと短時間で効果があると思われます。火事や火傷には十分注意してください。

 

 

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