昔の事をふと思い出したのです。
宮崎で青春時代を過ごした私ですが、
私の青春の味はと聞かれたら
真っ先に思い浮かぶ物は
ラーメンです。
学生時代に散々食い散らかしました。
毎日くらいの勢いでラーメン、
おやつ代わりにラーメン
友達連れてラーメン
シャイなあんちくしょうとラーメン
イカしたナウいヤツらとラーメン
可愛いあの子とラーメン
とにかくラーメン
何故そこまでラーメンに
取り憑かれているのだろうか
それは一杯100円だったから。
店の名前は四海楼。
もう店は無くなっているのですが
素晴らしいお店でした。
やれた店構え、おざなりな店内、
床、テーブル、椅子のベタつき感
ネズミ色した壁紙、
太ったおじさんがランニングシャツで
汗ダラダラで鍋振ってた。
それでいい。それがいい。
ラーメン一杯100円だ。
文句などあろうはずがない。
100円でも
ねぎ、チャーシューが乗っかっていた。
私はお店のランニングシャツおじさんと
仲良くなっていたので
キャベツの芯をトッピング
してくれたんです。
そのキャベツの芯が
とても嬉しかった。
そしてそのラーメンは美味しかった。
何が入っているのか、
何を使っているのか、
そんなのはどうでもいい。
ただ美味しかったのです。
時代は変わりました。
ラーメン一杯1000円超えても
おかしくない時代です。
そんな時代になったから
思い出してしまいました。
もう食べることの出来ない
あの100円ラーメン。
思い出の味です。