鈴鈑工業のブログ -26ページ目

鈴鈑工業のブログ

板金屋さんの一喜一憂

現在、鈴鈑工業は、


お盆休みの大連休中なのですが、


ブログ著者をはじめ、


数名の方々は、ローテーションで


出勤しております。

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本日、昼過ぎ頃、


折りしもT次長が会社に訪れました。


アルマイト処理


さらなる研究を進める模様です。



その際、


T次長がタッパーにスイカを入れて、


著者の前に差し出しました。



T次長

「うちのおかんが、持ってけって!」


なんでも、T次長の母さんが


「あらっ、出勤してる人いるの?何人?」


と、T次長に持たせてくれたとか・・・。



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まるで、ぶ厚くカットしたトロのように、


鮮やかで甘いスイカ!


(著者の親指が黒ずんでるのは、

鉄板ではさんで、血豆になっただけなので、

気にしないで下さい・・・)



今年、初のスイカをありがたく


頂きました♪



T次長のお母さん


ご馳走様でした!



今回のテーマは、


『壊す勇気』


です。

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過去を振り返っても、



「創造と破壊」


に関しては色々考えることも


多かった人生です。



それが、「モノづくり」業界に


携わることで、


一つの観点に至りました。

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以前、私は、


「物を作る」のも、


「仕組みを作る」のも、


「プログラムを作る」のも、


『モノづくり』


の一つ、


という自分の考えを述べました。


(確か、ホームページ作成の

あたりだったと思います・・・。)



今もそこは変わっていません。



ただ、


今回、言いたいのは、


何か一つのものを完成させるのには、


多くの破壊(失敗も含む)


伴っている、


という事実です。

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どの業種や職種においても、


「職人肌」気質


の人間がいるもので、


この種の人間達は、


何度も何度も何度も、


作っちゃ壊し、作っちゃ壊し、


を繰り返しています。

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その作業を繰り返す、


心の内は、


「納得いかない」という、自己満足(理想)、


「まだ皆が使いづらい」という、献身的気持ち、


「まだ良くなるハズ」という、向上心、


など、


様々な感情が渦巻いているのでは


ないでしょうか・・・。

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こと、企業の体質や仕組みに関しても、


同様のことが言えます。



どうしても、会社人は、


今まで「築き上げてきたもの」を


なんとか「守ろう!」と必死になります。



これはこれで、重要なことだと思います。


ただ、


その仕組みに「限界」が見えた時、


「改修」が必要となる場合が必ず来ます。



なぜ、「必ず来る」かというと、


「企業は日々、少しずつでも前進」


しなければならないからです。


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社員力が上がり、


意識が変わり、


人数が変動し、


扱う点数が増加し、


難易度が向上し、


加えて、


社会情勢に大きく左右される時代


では、


「改修」は避けられない道だと思います。

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そして、改修を行う際に、


『壊す』


というテーマが立ちはだかります。



壊すには、勇気が必要で、


全部壊してゼロにしなければいけないのか?


はたまた、


半分だけ壊すことが良いのか?


という、


「壊す度合い」


も計らねばなりません。

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例を挙げます。


私なんかは、鈴鈑のホームページを作る際、


バージョン1.0の作成に


当時の自分の持てるものを全て出しました。


しかし、


運営を開始すると、


他方から色んな「声」が寄せられ、


また、自分自身でも不備を感じる点が


多く出てきたため、


意を決して、


「壊し」


ました。


壊した度合いは、8割ほど。



そうして出来上がった、


バージョン2.0も


後に


「ぶっ壊し」


ました。自分の手で・・・。


壊した度合いは、6割ほど。



こうして、現在のバージョン3.0に


至るわけですが、


相当、覚悟しましたよ(笑)。



だって、その時々は、


自分の中で、「最良」と


判断して公開しているのですから、


次がまた「最良」になるかどうかは、


己を信じるしかない。



そういう意味での


「勇気」


が必要なんですよね。



ちなみに、


鈴鈑本社の従業員達を見てると、


いとも簡単に「壊します」!



おそらく、すぐにまた「作れる」、


という自信と経験を持ち、


「より良くする」という


信念を持っているんでしょうね♪

前回、


第135話


で、アルマイト処理を実践し、


プレートを『紅茶』


染め上げましたが、


今回は、


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『緑茶』で染めました。


そして出来上がったのが、これ↓


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うーん・・・、


画像だと「ゴールド」「イエロー」にも


見えなくも無い・・・・。



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また会議室に飾りました。


(左:緑茶 真ん中:紅茶 右:未処理)


並べて見比べると、


緑っぽい感じがする。



次回は、


本格的にインクを使った染めを行う


予定です。

我が社でも、


今回、塗装の膜圧計を


購入しました。


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親会社や、


ユーザからの塗装被膜(塗装の厚さ)


指定が細かく、厳しくなってきたために、


自社検査を目的としたものです。


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価格は、5万7千円。(鉄のみ計れる仕様)


μ(ミクロン)単位の厚さ計測が可能です




それじゃあ、


ということで、


色んな厚さを測ってみましょう!



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まずは、白く塗られた塗装品。


ふむふむ、


103ミクロン。


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カチオン電着塗装では、


20ミクロン。


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耐熱シルバーの塗装品は、


52ミクロン。


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三価クロメート(亜鉛)メッキは、


9ミクロン。


へぇ~、意外と薄っ!


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無電解ニッケルメッキは、


3ミクロン。


ほ~。


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じゃあ、こんな、


リューブライト処理されたものは?


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1ミクロン!?


じゃあじゃあ、


鉄そのまんまだったら?


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10ミクロン。

(表示が逆さまになってしまいました)


うーん?クロッカワの厚さってことか?



いやはや、


様々なものを計ってみると、


今まで知らなかったことが見えてくるなぁ~。






お?



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なんか横で、オヤジが


うらめしそうに見てる・・・。



わーった、わーーった、


計ってあげますよっ!


っと、



えいっ!


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・・・。(エラー)



やはり、頭皮の油膜は計れなかったか・・・。




鈴鈑工業のブログ-13
あ。


すねた。


T次長がなにやら、


新しい分野を開拓するんだ!


と鼻息荒く、


自腹で色んな機材を


買ってきました。



その新しい分野とは、


アルマイト!




アルマイトとは、


アルミ材の表面に色をつけて


染めるという、


表面処理の一種。



では、その第一作目となる、


全工程をご覧頂きます。

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まず、染める素材の製作です。


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アルミのプレートを一枚用意し、


文字を抜いたプレートを重ねて、


サンドブラストをかけます!


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すると、文字部分だけが、


浮き出したようになります。


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サンドブラストなので、


文字の部分は荒めに削れている状態です。


プレートサイズは、


10cm角ほど。


そして、染める染料は、


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紅茶


のパックを使用します。


鈴鈑工業のブログ-6
プレートをアルミ棒でしばり、


キチンと通電するようにします。


そして、割りばしに結びつけて、


鈴鈑工業のブログ-8
電解液の中に、ドボンと入れます。


(電解液は、希硫酸です。)


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全体のシステムの見た目は


こんな感じです。


鈴鈑工業のブログ-10
13Aのバッテリー充電器を使用し、


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鉛板を入れて、


電解液の中に電気を流します。


鈴鈑工業のブログ-13
なんだか、うっすら、


文字が濃くなってきましたが、


まだ、染料には入れていないので、


色が付着したわけではありません。


鈴鈑工業のブログ-14
温度管理が重要で、


あんまり上がり過ぎないように、


保冷剤などで調整します。


鈴鈑工業のブログ-15
10分ほど漬けると、


文字がよりハッキリしてきました。


そうそう、


この間に、


染料の仕込みをします。


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ガスコンロで湯を沸かし、


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紅茶パックを投げ込み、


鈴鈑工業のブログ-18
ぐつぐつ煮ると、


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染料の出来上がり!


そしたら、


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電解液からプレートを出し、


精製水で、


よーくよーく洗います。


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よく洗い流したら、染料の鍋へ投入!


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温度を55度~75度の間に保ちます。


(沸騰させてはいけません)


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この状態で15分ほど浸します。


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鍋から上げて、精製水で洗います。


すでに色が乗っています。


紅茶だと、ややゴールドっぽいか?


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最終工程として、


色が完全に落ちないようにするための、


液体をホーロー鍋に入れ、


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熱します!


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よく洗ったプレートを入れ、


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15分ほど、


ぐつぐつ煮ます。(沸騰させてOK)


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そしたら、完成!!


アルマイト処理!



最終チェックでプレートに電気が


流れなければパーフェクト!


鈴鈑工業のブログ-31
普通にアルミプレートだと、


針が右端マックスまで振れ、


通電状態です。


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しかし、アルマイト処理が完全に


成功すると、


針は0から全く振れません!


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最初の状態がこうでしたが、


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紅茶で染まった


マットなゴールドは、美しい!


文字の部分は、くすんだグレーグリーン


鈴鈑工業のブログ-30

もちろん裏面も!


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本社 大和工場の会議室に


アルマイト処理前と処理後の


サンプルを飾ってありますので、


見る機会があれば、


是非どうぞ!



T次長は、言います!

「研究心と好奇心なくして、

新たな技術革新はありえない!」


と。



鈴鈑工業のブログ-7

著者の家で飼っている、

ミドリガメ2匹が

見えないビームを出し合っています。

何かの前兆でしょうか?

(深くは、考えないようにしています)

一心不乱に交信を続ける姿を

見てやって下さい。



すでに、2匹とも成長しすぎて、

ミドリガメ時代の面影が少なく、

正式名称の

「ミシシッピアカミミガメ」

となっております。

あ~、縁日ですくった

あの日の姿はどこへ・・・。

えーーっと、


前回の経験論で最後に


言い忘れた一言を添えます。

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いざと言うときに、「120%」の力を


出すために、普段から「100%」を


目指して・・・・、


と書きましたが、


じゃあ、その「100%」っていう、


数値の目安は、どーやって、


計るのか?



人一人ひとりが、


年齢も経験も能力も


してきた努力の量も違うと


思いますので、



自分以外の「誰か」と


比較をして、100%かどうか


を計るのではなく、


今までの自分自身と


比較して100%を目指す、


が、得た結論であり、目安です。




著者自身は、


自分の心に



今、自分がこれ以上できない位に、


『100%』を目指しているか?


と、問いかけたとき、



その己の心が、


「自分にとって、これが、


『一生懸命』


やっている状態だ!」


と、


裏表無く、


正直に、


素直に答えを返してきた瞬間に、


自覚するようにしています。



自分の現時点での「能力」も、


自分の現時点での「限界」も。






あくまでも、


自分との闘い


です。



社会人として昔を振り返ると、


何度か「人」を指導、教育する


立場にいたこともある。

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若い頃には、若い頃なりの、


自論


を持っていたが、


今の年齢になって思うと、


やはり当時は、その時点での


経験の浅さや、物事の安易な


捉え方を基本とした、


『自論』だったに過ぎない・・・。


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昔、部下にこんな言葉を言った


憶えがある。


著者

「仕事ってのはなぁ、普段から全力で

やっちゃダメなんだよ!いざって時に

120%の力が出せるように、気力を

温存しておかないと、火事場の馬鹿力

が出せなくなってしまうぞ!」




本当に・・・おそまつな発想だった・・・。


と、恥ずかしくなる・・・。



普段から80%ぐらいの力しか出して


なかったら、いざって時に、120%が


出るわけ無い!



万が一、すごく動けたとしても、


そんなの続くわけが無い!


一瞬で力尽きるだろう・・・。


おまけにその時の動きは、


「120%出せたぜ!」


って自己評価してるだけで、


実際には、90%そこそこかもしれない。


(だって、本人は普段は80%の自分しか

知らないんだから、少し頑張ったら120%

ぐらいやった錯覚に陥りそうなもの・・・)


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テストの点数だってそう!


100点目指すぐらいの勉強をして、


ようやく80点が取れるもの。



知力も、体力も、気力も、


普段から100%近い状態でキープする


からこそ、火事場の底力が、


「120%」に近づく。


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勉強のみならず、


これは、仕事でも言える!



『現状維持』をしたいなら、


「現状より上」


を目指さないと維持なんてできない!


今のままだけをキープしようとすると、


決まって、ゆるやかに下がっていく!



その下がりが「ゆるやか」だから、


下がってることに気付かないと


大変なことになる!


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会社は、


繁盛している時も、


不景気な時も、


変わることなく、


「上」を目指さなければならない、と思う。


(技術も、収支も、ビジョンも、)

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だからこそ、


普段から100%の自分を意識して


仕事をし、考え、


「なんぞ」の時に120%のパワーが


出せる努力をしようと、


自分に言い聞かせている、


今日この頃。


ブログ開始から、1年と10ヶ月。


第131話目にして、


初めて、ブログにプレゼントが


贈られてきました!嬉 寿


これ

『夏の花火』です!


とはいっても、


贈ってくれたのは、


「アメーバブログ」の


スタッフの方からなんです。



アメーバブログでは、


『ピグ』


というキャラクターを作ることが


できます。



鈴鈑のピグ(キャラ)は、


このブログの左側にいる、


坊主頭で目が「зз」になっている


キャラクターのことです。




今までにも、


「この坊主のキャラって、


ブログの著者ですか?


それともT次長ですか?」


という質問を何度か受けました。




正解は、


どっちでもいいです!



だって、T次長も著者も、


見た目は、


似たり寄ったりだから!




とにかく、


今回は初プレゼントの


ご報告でした。



只今、鈴鈑ホームページで掲載中の動画を、


新たに、アレンジ編集しています。


例えば、



上のような、二次元レーザーの加工動画を


アレンジ編集すると、

↑こんな具合の動画になります!


再生して比べてみて下さい。


オープニングタイトルを入れたり、


映像のミックス(合成)や、フェードアウト、


ロゴの挿入や、字幕の挿入、


音楽追加など様々なことが可能です。


当社ホームページの全動画、


さらには、


これから掲載予定の動画も


アレンジ編集中です。


よりわかりやすく、


より見てて飽きない方向を


目指していますので、


しばし、お待ち下さいませ!