【あらすじ】
ひどい物忘れで自分を見失ったエニョン。
エニョンを昔の恋人だと信じるウジン。
ウジンの同僚のツェキンは、エニョンに魅かれ
ウジンに対して嫌がらせをする。
そんなウジンを慕う、ヤサ男サントシュ。
そしてエニョンの会社の上司でもある、
タム次長。
それぞれの想いと役柄が織り成す、
豪華キャストの感動ストーリー。
【キャスト】
はじまりはじまり~
エニョンの勤務する鈴鈑工業の周囲も
うっすら白い膜におおわれ出していた。
寒空の中、パレットを敷き詰めていた。
明日朝の雪かき作業をなくすための策だ。
雪は明け方近くまで降りしきり、
日が昇る頃、ようやく弱まりだしていた。
「ほーら、見てみろ!俺の勝ちだ!」
白いじゅうたんを眺めながら、
誇らしげに立つタム次長は・・・少し見えにくい。
確かに、パレットをフォークリフトでどけてしまえば、
人海戦術の雪かきより、はるかに効率がよい。
タム次長の思惑通りだ。
7時30分。
出勤してきたサントシュが近づいてくる。
「ウジン!キミのためにお手製雪だるま作ったよ!」
機械製の雪だるまを見てみたいものだ。
タム次長
「俺も作ろっ!俺も!」
サントシュの人の良さは、ウジンにもわかっている。
ただ、ウジンはもっとアクの強いのも好みだ。
その頃、ウジンは同僚のツェキンを食事に誘っていた。
「ご飯は?」
「アンタのおごりでしょっ!」
ツェキンは、エニョンを昔の恋人だと信じる
ウジンに対し、おもしろくない。
「エニョンさんは、私が最初に見つけたのっ!」
と、言わんばかりだ。
ウジンは、そんなツェキンの態度にもめげず、
出社する。
そこで思わぬプレゼントを目にした。
「わぁ!デコボコ~♪」
「エニョンさんが作ってくれたのかなぁ♪」
いいえ、サントシュです。
そこへエニョンが偶然通りかかる。
「いいよなぁ、お前は」
(クレーム対応ないし)
ウジン
「あっ!エニョンさん♪」
「えいっ!」 プスっ
ウジン
「この棒、何回刺したの?」
エニョン
「・・・・・・・・・はじめて。」
そんなエニョンの姿を見れば見るほど、
昔の恋人だと思わずにはいられない。
「めがねをハズしてもらえませんか?」
「・・・・・・・・・」 (ハズしたら見えねぇし!)
とめどなく溢れるウジンの想いに、
エニョンは自分の記憶がなくなる程の
物忘れに対して、
悩み・・・そして、苦しんだ。
「エニョンって誰なんだっ!」
「エンドウって誰なんだっ!」
「ボクは誰なんだっ!」
「ここはどこなんだぁっ!」
・・・・・
ウジンの想いは、エニョンの物忘れを刺激する。
エニョンの苦しみは、社内を混乱させる。
しかし・・・
ただ・・・・
雪だるまだけは・・・
勝手に幸せになっていた・・・・。
なんのこっちゃ

















