将がそれでは、勝てるものも勝てませんよ。
自民党の石破茂元幹事長は11日、総裁選(17日告示、29日投開票)への対応について「きちんとした答えを責任をもって出すためにはもう少し時間がかかる。明日1日、よく考えたい」と述べ、世論の動向や党内情勢を踏まえ、近く判断するとした。遊説先の茨城県筑西市で記者団に語った。
石破氏は「何が自民党を変え、日本を変えるために一番いいのか、自分のことは考えずに答えを出したい」と述べた。立候補に必要な党所属国会議員20人の推薦人については確保していると重ねて強調した。
出馬を表明している岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎ワクチン担当相については「みんなが嘘偽りのない正直で誠実な政治を目指していると思っている」と述べ、自身の政治信条に合致しているとの見方を示した。
元より石破氏の事は評価していませんが、この態度には、呆れました。
一軍の将にならんとするものが、戦いに逡巡するようでは、勝てる戦も負けるでしょう。
負けると分かっていても戦えとは言いません。
その場合は、早めに降りて、他の陣営に協力するなり、もっとも良い条件を出したところに協力するという謀略を巡らすなりすればいいのです。
数日前に(すっぱ抜きで?)河野太郎氏に協力するという報道が出たのは、そういう事かと思っていたのですが、違ったのでしょうか?
あるいは『味方を後ろから撃つ』と評される石破氏の協力を河野氏側が拒否したので、自ら立つ事を改めて検討しているのかもしれませんが、それだとすれば、対応が後手後手で、今から支持を広げるのは難しいでしょう。
立つなら立つで、最低限の票は集まるでしょうが、恥をさらすだけで、派閥論理で票を集めようとする岸田、河野氏の足を引っ張るだけでしょうね。
石破氏が立つにせよ立たぬにせよ、こういう態度は総裁選後、どの勢力からも嫌われ、石破氏は自民党内で政治力をさらに失うのではないでしょうか?
何しろ現時点で既に、『確保した推薦人』達の期待を、裏切っているのですから。
時局を見誤っているという点では、石破氏の推薦人たちも、一定の判断ミスがありますが。
運命の岐路での判断を、間違い続けてきた、石破氏。
それが『味方を後ろから撃つ』と言われる原因なのですが、未だに自覚がない事が、今回にもつながっていますね。