地震 | 愚図愚図日記 ~スーの魂~

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映画の話はたま~に…。かなり統一性のないブログです。くだらないことも書くけど許してください!!

未曾有の災害が起こった。
あの日あの瞬間まで誰もが想像しなかった。
でもそういうものなのかもしれない。

地下鉄で最初の地震があり、車内は一時騒然となった。
車内アナウンスは確実にいつもとは違った。
ネットは繋がらず外界はどうなっているのか気になった。
そして、外へ出る。
以前と変わらぬ感じ。すぐさま携帯でニュースを見た。
宮城沖 震度7
この文字でかなり離れた所で起こったと安堵した。
乃木坂から会社に戻ろうとする。
すると、通りは人だかりができていた。
皆会社の下に出ている。中にはヘルメットを被っている人も多くいた。

この前ニュースで見たエジプトのデモを思い出す。
こんなに多くの人が働いているのかと思ってしまった。

すぐに緊張してくる。やはりただごとじゃない。
自分の中で何度も災害に巻き込まれた時の想像を繰り返す。
携帯でカメラをまわした。
すると第二波。

おばさんが悲鳴を上げる。
そしてまた歩き出す。
会社に向かうと向かいの公園が人でいっぱいになっていた。

会社の人とも合流。
一気に安堵感が増す。まだ会社に戻るのは怖かったが、だんだん寒くなってくる。
あの時、黒い雲が空を覆い異常だった。
何か食べ物と飲み物を買った方が良いと思いコンビニに行く。
その時はまだコンビニにも人はいなかった。

会社に戻りテレビを見ると驚愕した。
ちょうど1時間がすぎた頃だった。
テレビに映し出されたのは、大きな津波が岸に向かっていく所だった。

興奮してみんな喋っていた。
そして、家や車をなぎ倒しながら畑に侵入する。
ものすごい事が起ってるのに、妙に淡々としていた。

現実はやはり映画と違う。
理解が追いつかないのだ。

そこからは会社でずっと状況把握する。
異常なことがどんどん起ってくる。

そして、極めつけは原発が危ないということ。
最低な状況が更新されていった。

夜中帰ることを諦め、帰宅難民にもならずいつもの如く
会社に泊まることに決めた。

両親ともずっと携帯が繋がらなかったが、夜に電話で話す
一気に安心した。

外に出るとコンビニの食べ物がなくなっていることに
驚いた。揺れを感じ、あの映像をみてしまったら冷静でいること
なんかできない。もしもの時に備えることを考える。
東京が徐々に混乱していた。

赤阪の街に出ると、会社に泊まることを決めビール買い込む人や
居酒屋で飲む人達。現実はまたも淡々としている。
僕らも夜中過ぎたころ、居酒屋に行った。

はっきり言って、起ってしまったことをちょっと忘れたいというのも
あったかもしれない。


翌朝すぐにテレビをつける。
ニュース映像を見るたびに驚きを隠せない。

もう仕事なんか手につかない。
なんで自分はテレビ業界で仕事をしているのにこんな
時に、どうでも良い番組を制作してるんだろうかと思ってしまう。

自分の番組は4月の後半。
その時までに落ち着いてるのか、こんな番組を見たいと思う人がいるのか。
僕には分からない。
でもとりあえずはだらだらと仕事をする。

昼間、昨日多くの人が非難していた公園で重盛さとみが
バラエティ番組のロケをしていた。
同僚と急いで見に行く。
多分みんな思ってるはずだ。
こんな時に…。
そんなことは分かっててもみんな自分の仕事をしなくてはいけない。
何かその光景がやけに平和で逆に怖かった。

外に出ている間に原発は大変なことになっている。
放射能漏れ?被爆者三人
こんなこと起こり得るんだとしみじみ思ってしまった


停電になる。更に食べ物はなくなっていった。

帰りがけ焦って水やカップ麺を買いこむ。

急に不安になってしまった。

そして今日、徐々に落ち着きを取り戻している様だった。

明日から大阪にロケに行く。
関西ではもっと平和な日常が続いているはずだ。

今こうしている間にも、孤立化している人や生き埋めになっている人が
いると思うとなんとも言えない。
想像を絶する地獄絵図はまだ広がり続けている。
少しでも多くの人が助かって下さい。

今回の震災で被害を受けた方々にご冥福をお祈りします。