先日の長男との京都旅行中

夫と3人でお酒を飲みながら話していた時に

長男に言われたことが印象的でした。

それは
「僕たち3人とも国語が得意なのは
母さんにやらされた夏休みの読書感想文だと思う」

息子たちは3人とも文系です。
長男は根っからの文系で文学部。
次男三男は、高1の文理選択でギリギリまで

迷ったあげく文系にして、大学は経済学部。

 

特に三男は小学生の頃の作文は

「○○でした。よかったです。」ばかりだし、

テストで作者の気持ちを答えると

的外れだったりで、心配してました。

でも高校の模試では国語、特に現代文の得点が

取れてたのです。

 

それが、まさかの私の読書感想文の押し付けのおかげ?

思いもしなかったので衝撃的でした。


さて、私の母は小学校の教師でした。
小学生の頃の私の読書感想文の書き方は、

私が下書きを書く。

母に見せて添削してもらう。

それを何回か繰り返す。

 

段落ごっそり不採用。

使ったことのない言い回しになってる。

知らないエピソートが入ってる。

なんてこともありました。
 

結果、クラスで選ばれることも。

でも私の中では

「当たり前じゃん。私じゃなくてお母さんのだもん」という思いが強かった。

 

そして、だから、

「私の書く文章は一人前ではない」という

文章を書くことに対するコンプレックスが

できあがったのです。

 


子どもたちにはそんな思いはさせたくない。
でも、文章は書けるようになってほしい。

ということで、
我が家では毎年の読書感想文は必須。

途中で転校したので二つの小学校の中では

やらない選択できる時もあったのですが、

それは関係なし。

 

そのやり方は

下書きしたものに私が目を通す。

極力、元の文章は変えない。
接続詞や句読点をチェック。
字数を増やすためのまどろっこしい文章は却下。
字数が足りない分は、自分の考えを付け足すように伝える。

内容に関してはとやかく言いませんでした。

自分の考えは人に決められるものではないから。

「なんだ、それ!もっと考えて書こうよ」と思ったことも多々ありました。

 それは私が面倒だから、が大きな理由ですが。


その頃は、突き放しているようで冷たいかな、と思っていたけど、それが良かったのかも。

とりあえず、自分で考えることはできるようになったようです。よかったよかった。

 

 

後日、次男三男が帰省した時に、

長男の意見をどう思うか聞いてみました。

「え!?文章書くの下手だよ」

二人とも声を揃えていうので、やっぱりね。

長男だけだよね。

 

でもそれは、

私は息子たちにどうやって向き合ってきたのだろうと考えるきっかけになりました。