4月19・21日ミュージカル「カムフロムアウェイ」 | なおのブログ

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人生にエンターテイメントがあってホントによかった〜

このブログは
①のろけ(^ ^)
②歳を重ねてから「あの時の私はアホで楽しかったね」の備忘録
です


今回は19日ソワレ[(名古屋公演)初日](←言ってみたかっただけ)
21日マチネ[(名古屋公演)千穐楽](←言ってみたかっただけ)
のチケットを取りました




アメリカ同時多発テロ9.11か、、、
テレビでリアルタイムであの映像が流れた時、
「えらく大掛かりな映画の宣伝だな〜」と思った。
それがリアル!だとわかった瞬間に
「第三次世界が始まる」と震えた。

ま、
今も日本が戦場になっていないだけで未来の歴史学者はきっとこの状態を「新しい世界大戦だ」と位置付けるに違いないだろうし
そんな中で観る「5日間の物語」




【本編】
内容にふれまくっています






4/19ソワレ

1階8列目下手サブセンの下手端っこ

、、、下手の楽器が見切れる




4/21 マチネ

2階8列目下手サブセンのセンターブロック寄り

、、、全体が見通せる



 



まずは[人]の感想を


人々の情報量が多くて、

メロディというよりセリフに音程が付いているかんじで

この人は誰だっけ?とか気になったのは最初だけ。



台詞回しが丁々発止な舞台は観た事あるけど、

歌で丁々発止なのは初めてなので、

楽譜の書き方が気になります。

役名で一段使っている?

棒の上下でかき分けている?

田代万里生さんのインタビューにあった「稽古じゃなくて訓練」の言葉の意味がよくわかるし、


全員が歌えて上手いから声の饗宴💐

(だからと言って「私の声を聞けーー」的に声をはることはない)の贅沢な群像劇



そうそう

教会で讃美歌を歌うシーンでイスラム教のお祈り?と音が綺麗に重なっていくシーンは、

「配信で見たミュージカルジョジョのラップと歌の融合より、こっちの方がしっかりくるわ〜」と感じました




その中でもダントツだったのは

アメリカン航空の初女性パイロット役の濱田めぐみさん🌹

、、、ソロの歌が1番長いのでは?





そのエピソードで思うのは、

1月〜放送の大河「光る君へ」

4月〜放送の朝ドラ「トラに翼」。

そのどちらも当時の女性の立ち位置の低さがわかりやすく描かれていて、

かつ

そこから「なんとかしよう」と足掻く姿も描かれていて、

(寅子の「はて?」って言い方と描き方は秀逸)

エンターテイメントの形を借りた女性史を見ているようでした。


っということもあり

「パイロットが男性じゃない世界はここからだったんだ〜」としみじみ。

でも現実はまだ女性パイロットの飛行機に乗った事はない。

、、、いつかの楽しみです(^ ^)





カテコでは

演奏者が楽器と音を聞かせてくれるから、

それも楽しい(^ ^)






そうそう

カテコで出演者12人がずらりと並ぶ姿は壮観です

「マジ!よくこのメンバーを集めだな〜」と感謝しかない。

、、、カテコは一回だけ。

初日は「今日の公演は終了しました、どなた様も気をつけておかえりください」のアナウンスが2回流れたけど全く拍手が鳴り止まず、

とうとうテレビレポーターのジャニス役咲妃みゆさんの「今日はありがとうございました、、、」のアナウスでようやく静まりました





(パンフレットより)

役名と俳優名の表記が逆!





和樹さんが演じる「ボブ」は、

島の人達の善意を信じられず常に自分の財布が取られないか?を心配する人でしたが、

気分が塞ぐ遠いところからの人達を楽しませるために開かれたBBQ大会のグリルを各家庭の庭から集める係になり、背中から撃ち殺される時怯えていたけど、島の人達の「どーぞどーぞ、持っていきー、ついでにお茶を飲んでいきー」の声に次第に心を許して、ついにそんな事を気にしなくなり、


田代万里生さんが演じるイスラム教のアリの

「私はいろいろなホテルのレストランで働いている」と言った途端に、島でも食事を作る人になったり、

でも出発の身体検査でははっきり言葉にはなっていないけど、女性機長の前で服を脱いで(胃から膝を妻以外に見せないってセリフがあったから)持ち物検査か身体検査をされたっとあって、これが男女逆ならどうなっていたんだろ?と考えたり、



浦井健治さん演じるケビンTと田代万里生さん演じる「僕は卑猥な秘書」なケビンJはこの後別れてしまい、

10年後のにさら〜っと新しい彼(和樹さん)がいて「あらあら、そーなのね(^ ^)」とか



いろいろあったけど何事もなく日常に戻れた人達の中で、

ずっと連絡が取れないNYの消防士の息子をもつハンナ(森公美子さん)の良き話し相手は、

島の住人で自分も母であるビューラー(柚希礼音さん)



「私も同じ母親だから聞くことはできるわ」




イスラム教徒の祈りのために静かな図書館の事を教えてあげる人がいて、

オーランドのディズニーランドに行くのを楽しみにしていた難病の子供達には島の生活を楽しんでもらったり、


形がバラバラで舞台に並ぶ椅子は、違う「人」の象徴だったり、、、



そんな

小さなの積み重ねな物語でした






「内容」の事


機内の人達の混乱

島の人達の混乱は、

「ここはどこ?、どこに連れて行かれる?」


「welcome」の違い、

、、、遠いところから来た人は2㌔太って帰り、

島の人は2㌔痩せたって話があるくらい。




親切にしてもらったお礼のお金を受け取らない島の人達が言う

「あなただってきっとおんなじ事をしたはず」は、

逆を言えば

「困った人達に親切にしない、

したくてもそれができない宗教・政治・文化的隔絶がある」の逆の証明になった気がする





さら〜っと異国の文化や人達を受け入れた人達との交流は、

以前観た「バンド・ヴィジット」にもあった




っというわけで

ほとんどが同じ言葉を喋り同じような文化を共有している日本に住む日本人の私には、
きっとギリギリのところでこの作品の真の素晴らしさや教訓はわからないんだろうな〜、
たぶんキリスト教的には、
殺伐としている世の中で「隣人愛」に触れて変わっていく人達の心がテーマなんだろうと思うが、


「困っている人がいたら助けてあげる、親切にする」

日本では小さな子供でも知っているこのルールは世界のルールでないからこそ、
(それだけ日本が平和という事でもある)
この作品は奇跡の話として多くの賞を取りロングランを続けているんだろうけど、
その事の感動は私には感じられなかった


だから再演があっても
歌うまで演技のできる人ばかりの出演しなければ観ないな、、、