柴中 直重 -2ページ目

柴中 直重

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椅子の背もたれに私は深くもたれている
日頃暖かくなる中で網戸だけ閉めている
黙々私は星が見えない夜空を眺めている

度々私の人生を顧みるに
滑稽でもあり
情熱でもあり
憂鬱でもあり
愛しくもある
その終焉の中に涙もなく
ただ苦痛と恐怖と摂理が共存する

この一字一字は何の価値も存在しないが
生涯の痕跡と思えばなんとなく口惜しい

ただ言の葉は生暖かな夜風に拐われていく