夜 風は我青春を語る椅子の背もたれに私は深くもたれている日頃暖かくなる中で網戸だけ閉めている黙々私は星が見えない夜空を眺めている度々私の人生を顧みるに滑稽でもあり情熱でもあり憂鬱でもあり愛しくもあるその終焉の中に涙もなくただ苦痛と恐怖と摂理が共存するこの一字一字は何の価値も存在しないが生涯の痕跡と思えばなんとなく口惜しいただ言の葉は生暖かな夜風に拐われていく