●前回の話しはこちら ⇒ わたしの出産レポート④
9月29日(日)午前4時50分頃、分娩室に移動。
分娩室のベッドはすごくフカフカで気持ちが良かった。
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しかしそんな感動も一瞬で痛みにすりかわる。
そして準備が出来ていると言ったにもかかわらず、何故かゆっくりと作業を進めるマリア。
もうこっちはスタンバイOKなのに仰向けにさせてもらえない。
まだ生まれないよと無言で伝えられているようでつらかった。
「痛い!痛いよ~痛いよ~!!」と叫んでいる私に「いきんでいいよ」とマリア。
まだ7cmなのにいきんでいいの?
全開してからでないと赤ちゃんが苦しいとかなんとか聞いていたけれどいいのか?
でもマリアが、プロがいいというからにはいいのだろうと「う~~!!」といきんでみる。
その横でマサが「いきむ時は息をゆっくり吐き出しながらいきむんだよ。」と伝えてきた。
え?息は止めるんじゃなかったっけ?という疑問が頭に沸いたが痛みで私の頭がこんがらがっているのかと思いマサを信じ息を吐きながらふんばってみた。
が途中で「あなた息吐いてる?いきむときは息とめて思いっきりふんばってね。」とマリアから指摘された。
マサに「違うじゃん!!」と突っ込みたかったがそんな余裕はなかった。
こやつの動揺は未だ続いているようだった( ̄_ ̄ i)
そして私の腕には点滴の針が刺され、導尿され(浣腸はなかった)、気が付くとマリアの姿はなく、
しばらくは若い看護師と共に痛みと戦った。
するとポーン!と股から何かいい音がした。
まるでシャンパンを抜栓したときのようないい音だった。
「すみません!何か股から出ました!!」と看護師に伝えると彼女はオロオロしだし、
「そうですか~何かが出たんですね。」と私の言葉を繰り返すだけだった。
大丈夫か、きみは大丈夫なのかとすごく不安になった。
するとマリアが手術着に着替えてやってきた。
その姿はもう聖母マリアではなかった。ジャンヌ・ダルク!そうあなたはジャンヌ・ダルク!!
最初のマリアの印象は優しそうだが頼もしさは感じられなかった。
儚げで少し弱々しさも感じるような雰囲気もあった。
が緑色の手術着に着替えた彼女は違った。
民を率いてこれから戦に出かけるであろう女戦士だった。
頼もしさにあふれていた。
マリアの準備が整うと私も仰向けにさせられ、分娩台に足を固定。
若い看護師が「股から何か出たそうです」とマリアに伝える。
マリアによる内診!
「破水したね♪子宮口も全開だよ!!」
ついにきた!!
横のバーを持って好きなタイミングでいきむように指導される。
陣痛と同時にいきむ。
いきむときに目を閉じていきむとシワができやすいと聞いていたので絶対目は開けた状態でいきもうと思っていたがもうそんなのもどうでもよかった。
目を閉じた方がいきみやすかったのだ。
もう見た目なんてどうでもいい、無事に生まれてきてくれれば何でもいいと踏ん張った!
陣痛とはまた違う痛み、そして不快感だった。
何十年・何百年とたまりにたまった便秘のようだ。何かがお尻の奥にいる。
ふんばってもふんばっても出てくる気配がない。
私のお世話になった産院の分娩室にはモニターがあり、陣痛中(まだ生まれない時)はイルカの映像と青い光で癒してくれる。そしてそろそろ生まれるよ~ってタイミングで映像は森に、光は緑に変わる。
私は仰向けにさせられると同時位に光が緑に変わったらしい。
マリアと旦那に「今イルカから映像が森になったよ。見た?」と聞かれ、見てもいないが「見た、見た気がする。チラッと」と答えたら「じゃあもう一度イルカ見せるね」とイルカの映像を見せられた。
律儀だ。しかしもはやそんな映像を楽しむ余裕はなかった。
そんなこんなでいきみ続けていると
「今、卵1個分位見えているよ」とマリアが教えてくれた。
でも私はもういっぱいいっぱいで何が卵一個なのか、赤ちゃんの頭なのか、でもいったいどこから見えているのか、どうせまだ奥の方で見えているんだろうなんてまだまだ生まれてこないんだろうなという気持ちだった。
マリアが若い看護師に先生を呼びにいってもらったのもちょうどこの時だ。
先生は到着すると椅子に座って分娩の進行をチェックしていた。
てっきり先生が取りあげてくれるのかと思いきや、会陰縫合まで先生が椅子から立ち上がることはなかった(笑)
そして先生が分娩室に到着すると同時に股に今まで感じたことのない強烈な痛みが。
会陰が開かれている痛みだったのだが、開かれているというよりも誰かが私の股に100kg位の重りを置いてさらにその上から押しているかのような痛みだった。
これが史上最強に痛かった。
男性は出産の痛みをわかることはできない。
そして女性は男性が股間を蹴られる痛みがわからない。
そんなわけで男性読者の方にもわかりやすく伝えるのならばジャッキーチェーンに股間を100回蹴られる痛み、もしくはケンシロウの北斗百裂拳を股間に打たれる痛みではないだろうか。
この痛みには今までにないくらい発狂した。
足が固定されていなかったら分娩台から飛び降りていただろう。
暴れまくった。
最終的にマリアと看護師と旦那の3人に体を押さえつけられた。
暴れ狂う私を押さえつける人々。
まるでその姿は原始人に襲われるマンモスのようだったであろう。
「痛い!やめて!痛い~~~!!!!!」
「やめて~!もうやめて~!!」
「痛い―痛い―!!!!!」
と3回くらい大発狂したところで「もういきまないで!!」とマリア。
その声で我に返った。
でたんだ!頭でたんだ!
マリアの指示で呼吸は短く「ハッハッハッ」と吐く。
次の瞬間、ツルンと何かがでた!
そしてオンギャーと小さな声が聞こえた。
生まれた!!
続く ⇒ わたしの出産レポート⑥
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