68(覚書) | 想想記

想想記

思い付き

太田田根子という人物が記紀に登場する。
以前から 妙な名前だなと考えていた。

古代の日本人の豪族の名前とも毛色が違う。

だいたい苗字は どこで切るのかも分からない。

つまりこれは名前でなく 『このような人物』という説明ではないのかと。
古代人の名前は 今人が考える以上に重要な意味を持っている。名前だけで その人物の経歴や身分が分かる。

今も西洋には 本名を隠す習慣がある。

例えば ビル・クリントンという人物がいるが 『ビル』は 本名ではない いわばニックネームだ。
ジョン・F・ケネディの『F』も長いので省略の意味もあるだろうが ヨーロッパ人の名前は 古く受け継がれいるので 名前だけで だいたいの身分が分かる。
古代の日本人の名前も似たような部分がある。

そこで太田田根子を考えると

『太』は『王』で『田田』は 古事記では『多多』とある。
これを違う読み方にすると『おお』つまり『王』だ。
この名前の意味は『王の王の根の子』という事になる。
これが この名前の人物の経歴となる。
王の子の王の子の根の子…つまり大物主神の孫にあたる人物という事なのか?

『根の子』の『根』はやはり『根の国』だろうな。
つまり
『根の国の子』となる。

今は『子』という字は 一般的に人名に使われているが 古代に於いては 皇族か 身分の高い人物にしか使われていない。

で あるから
『根の国の子』は『根の国の王子』または『ミコ』と読むだろうか。
最近 とある本を読んでみて 『多多一族』が存在していたと書いてあった。

であるならば 太田田根子の『田田』は その一族を指し示すものだろうと。

そして『根の国』とは何処か?

私は 古代の流れから辿れば関東圏か もう少し広く見れば伊豆から新潟くらいまでではないかと考えている。
その本も 同じ事を書いてあった。
少し ムー的な題名の本ではあるが 内容は かなり 私の考えを補強してくれている。

今は 正確な題名を忘れているので 後ほどに 書いておく。

よく神武東征と言う人がいるが 古事記を読むと まず西に行って つまり降臨してから 東征をしている。

古代の日本の気候変動から見ても 東の人が西へ移動していないと人口のバランス的にも説明がつかないわけで 

何処から西に行っているかというと 多分 根の国からだろうと。

どのような集団が移動したのかという 細かい部分が分からなかったが 全てとは言えないが部分的には その本に 特定の氏族名が書かれてあった。
まだ途中なので とりあえず 太田田根子の意味が こんな感じだという事が分かった事だけ記す。