“みんかHOUSE”この言葉は私がイギリスに建築留学中に耳にした言葉です。
当時東ロンドン大学で日本から棟梁をよんでワークショップが行われました。
継ぎ手や仕口などを実演していて他国の学生達はその技に大変感銘していたのを覚えている。
そして東ロンドン大学で教鞭をとっていたピーターソルタ氏は日本の木造住宅を好んで
ミンカハウスと称していて私はその“みんかHOUSE”という響きがずっと心に残っていた。
日本に戻ってから社会に出てこれまで学業として学んだ建築の延長線上でのスタートではなく
それは一度ゼロにリセットして実社会での建築を学んできました。様々なギャップに悩んだり
ジレンマを感じながら建築に携わってきて、さあ自分の家を建てようとなった時、思い浮かんだ
のが“みんかHOUSE“でした。
美しい街並を創造する、日本の風土にあった住まい、現代の技術を取り入れる、棟梁や職人達の
技の伝承、モダンデザインとなる、などを包括してくれると思っています。
そして建築にはコストの問題も必ずついてまわる。機能的かつ美しく仕上げるためにはそれなり
の手間も必要となるし、時間をかけて設計するにはコストもかかってくる。それらとどう折り合いを
つけていくのかが最大の課題となり、自分の様な平均所得の人間が建てられる“みんかHOSE”
の回答を模索してきました。
私の活動がひとすじの光となって、普遍的に愛され、みんなの心のHOMEになる“みんかHOSE”
が生まれ成長していくよう願っています。
sushiarc design