東伏見稲荷神社 | この美しき瑞穂の国

東伏見稲荷神社

本日は東京都西東京市東伏見の東伏見稲荷神社にお参りした。


近々京都の伏見稲荷大社へ行く予定なので、ご挨拶に行ったのである。

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とても大きくて立派な鳥居に驚いた。




東伏見稲荷神社の神門。
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そして東伏見稲荷神社の本殿。
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御祭神は

宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)

佐田大神(さだのおおかみ:猿田彦神の別名)

大宮能売大神(おおみやのめのかみ:天宇受売神(あめのうずめのかみ)の別名)



東伏見稲荷神社は昭和四年に地元民の要請により京都の伏見稲荷大社から勧請された。

東国で全国稲荷神社総本宮伏見稲荷大社から勧請された稲荷神社は東伏見稲荷だけである。


本殿前にて祓詞、稲荷祝詞を奏上した。しかし何か今ひとつだった。



この神社の本殿裏には赤鳥居が連なり、数々の摂社がある。本殿よりもむしろこの裏の神社群のほうが肝だと思った。

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摂社群の一つ、田中大神(たなかのおおかみ)を祀るお社。
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田中大神は京都の伏見稲荷大社中腹で祀られている神で、大己貴命(おおなむちのみこと)のことだとされているらしい。


その他にも数々のお社があったが、一番気に入ったのは宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祀るこのお社だった。

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まず軽く二礼二拍手一礼でお参り。すると良い風が吹いた。

むっ?反応がよいぞ!!そこで加えて稲荷祝詞、遥拝略詞(ようはいりゃくし:遥かかなたの京都の伏見稲荷大社を拝する詞)、稲荷大神秘文(いなりおおかみひもん)を奏上した。


おお!!歓喜の想いが伝わってくる!!神様がお喜びなのがよく分かった。周り中いろいろな存在が飛び回っているような感じがした。

ここは奥の宮にあたるお社なのだろう。


普段あまり祝詞を上げてくれる人がいないのかもしれない。こんなに喜んで頂けるのなら、また度々来よう!!



ここで稲荷神の話。稲荷神というと怖い、という迷信、先入観を持っている方は多い。
しかし多くの方が恐れているのは実は狐さんのことだったりする。

稲荷神=狐、という思い込みがあるが、これは間違いである。

稲荷神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)といい、大宜都比売(おおげつひめ)、保食神(うけもちのかみ)、豊受比売命(とようけひめのみこと)など沢山の別名を持つ。これらの別名から女神だと察することが出来る。


人がこの世で生きていくために必要不可欠な衣食住(特に穀物)の恵みをもたらす神である。

狐さんはあくまで稲荷神の使いにすぎない。

この狐さんが祟りをなす、と恐れる方が多いのだが、僕が思うに人間の欲望のほうがもっと恐い!!


狐さん達は人の願いを叶える為に奔走して、その願いに出来る限り沿うようにと努力する。

仮に願いが叶っても人間の欲望は尽きないどころか、より多くを求めるようになる。


狐さんが人間の尽きない欲望ばかりを受け止め続けたらどうなってしまうのだろう・・・?

もし自分の周りに欲しがり屋さんが居て、ひたすらにあれが欲しいこれが欲しいと求められたらどうだろう?いやにならないだろうか?


狐さんに祟られる人には祟られるだけの理由があるということである。狐さんのせいにしてはならない。


神様から恵みを頂いたらきちんと感謝をする、頂いた幸せを周りに分かち合うなどの気持ちを持つようにすれば祟られることはないと思う。あくまでも祟りは人間の欲深さが招くものなのである。


本日は、疲弊した日本がやがて富み栄えるようにお願いした。



本日帰りに地元駅で財布が無いことに気づいた。どこかで落としてしまったようだ・・・。

この世知辛い世の中・・・無事に見つかるか・・・顔面蒼白になった。

とりあえず駅の係員さんに尋ねたら、新宿駅に届けられているとの吉報を聞いた!

どうやら新宿駅のトイレで落としたらしく、掃除の方が拾って下さったらしい(/_・、)

何も盗られることなく財布は無事に戻った!
世の中まだまだ捨てたもんじゃない。本当に有り難いことだと思った!!

これは稲荷神様のお陰様に違いないと想い、帰りに伏見の日本酒『玉乃光』を買って神棚にお供えさせて頂いた。


そして京都の伏見稲荷大社では所々で手抜きせずに祝詞を奏上させて頂くことを誓ったのであった。