パーティーの終わりは | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

休養宣言してからわずか1週間ですが、今日だけはいても経ってもいられない気持ちになったので。








R.E.M.が解散するなんて。




そのことを知った衝撃がまだ頭に残っています。冷静に考えられないし、信じることもできない。




誰かに「うそだよ」と言ってほしい。




それくらい、自分にとっては本当に、本当に大切なバンドだった。






今日はFables Of The ReconstructionとLifes Rich Pagentを聴きました。




前者は僕が初めて聴いた彼らのアルバムであり、後者は彼らの虜となった記念すべきアルバム。




そして今から、Documentを。




「インディ・ロック」という言葉なんかなかった時代、彼らは「カレッジ・チャートの雄」として、




密かに注目を集める存在だった。




よく「何を言ってるのか聞き取れない」なんて揶揄されていたが、そんなことはどうでもよく、




タイトかつ疾走感のあるロックサウンドは、ヒットチャートを中心に聴いていた洋楽少年の心をとらえた。




約25年前の話。




 それからというものの


 


 どれだけ心を奮わせられたか。




 どれだけ心に染みたか。






 これは全くファンの勝手な見解だけど




 R.E.M.が続いていくことは




 ロックの存在意義の一つだと思っていた。




 だからこそ、自分の中にある、自分を支え続けてきた




 一つの柱が消えてしまったような、そんな気分である。






メンバーのコメントは晴れ晴れしいし、希望に満ちあふれている。




そのこと自体はうれしく思う。




彼らの判断は絶対的に賢明だと思う。




でも、でもだ。






今はどうしようもなく悲しいし、当分は埋めることのできない喪失感でいっぱいだ。




ちくしょう。






この気持ちをどうしたらいいのだろう?




残念ながら、この哀しみを分かち合えるような友人はそばにいない。




なんかドライな反応が多いけど、みんな悲しくないのかよ。


でも、パーティーは終わっても、彼らの旅は続くはずだ。


はなむけの言葉を贈ることができるほど、僕は雄弁ではない。


だから今夜は、ひたすら彼らの残してきたものを




自分の人生にとっての、授かり物を楽しむことにしたい。




それをはなむけとして。