部屋に戻ってみると、想像していたものとは少し違う光景が広がっていた







世の中でこれを雑魚寝と言うのだろう

漢字にするとこんな字になるのか・・・・

何か感じ悪い






ま、そんなことはさておいて雑魚寝をしてくれていたのはありがたい

起きてたのは二人だけ






「みんな寝ちゃったね」

そのうちの一人が言う






「じゃ、あたしたち部屋戻ろうよ」

そう言って爆睡している19歳を彼女が起こした


なかなか起きなかったが、何とか立ち上がらせることには成功

女子チームは自室へと戻って行った






一安心







僕らも寝る事にした





外は静かに雪が降り続いている

僕は布団に入り、さっきまで彼女と話していたベランダに吹き込む雪をぼんやりと見ていた








布団の温かさ以上の温かさを心の奥深くで感じながら








♪赤いキャンドルが燃えつきるまで

 抱きしめて折れるほど

 誰も愛さない そう決めたのに

 もう誓いを破ってる


すっかり身体が冷えてしまった




彼女が少し震えているのがわかった

でも僕はまだ彼氏じゃない


ドラマなら抱きしめて盛り上がるクライマックスだけど、今、もしそれをしたら下手をすればただの変態扱いされかねない





「寒いから部屋に戻ろうか」




残念だけど、二人きりの時間を終わらせる覚悟決めて言った






「そーだね。あ!今の話は内緒だよ」






内緒?
なにを内緒にする必要があるのだろうか…





迎えに行くと言ったこと?

僕が告白したこと?






その全部かもしれない。






でも、それって要するに二人だけの秘密が出来たって事になる






それがとても嬉しかった
彼女がどういうつもりで言ったのか、今でもわからないけど。






この時の事を思い出すと、温かい気持ちになれる





それはさて置き、僕らは突っ込まれるのを覚悟して、酔っぱらいの待っている部屋に戻って行った。









私を許さないで
憎んでも覚えてて

今でもあなただけが
青春のリグレット

で?って・・・・・・・







次に何を言えばいいのか・・

必死に考える

考える

考える















ダメだ!何も浮かばない

「考えるな、感じろ!」

カンフーの達人が言った言葉








師匠!!何も感じません!








だからまた考える


そうしてやっと言葉を見つけた










「付き合って・・」

せっかく無い知恵を絞り出して「付き合って下さい」と言うはずだったのに、彼女のカットインが入った











「傷心だって言ったじゃん。今は・・・・・・・」











真っ白・・・・

僕らの目の前の雪景色に負けないぐらい、僕の頭の中は真っ白になってしまった











どうしよう・・・・・

また悩んだ










火事場の馬鹿力。

自分なりに考えた渾身の一言が頭に浮かんできた












「じゃーさ、見送りがダメなら・・・帰国するとき迎えに行っていい?待ってるから」














彼女の表情が柔らかくなった









「うん」










もう他に言葉はいらなかった









♪FLY AWAY! 君の夢の中で

  僕は1番目の青空になりたい


 FRY AWAY!君の夢の中でそして

  今輝きながら 

  僕と君の季節 包んであげたい











次の日曜日、国体のデモンストレーション競技ダーツに出ます。

葛飾区総合スポーツセンターで開催されますので、そっちの方角に向かって応援して頂ければ嬉しい限りです。

東京開催は54年ぶり
もう次の東京開催の時はたぶん生きてないだろうから、全力で頑張ります☆
「で?」
彼女






「ん?」









「ん?じゃなくてさ(笑)、戻ったらどんな顔する。たくさん突っ込まれるよ」








確かにそうだ
何を言われるかわからない







それでも意外と答えは簡単に出た
冬の冷たい空気とゲレンデに映えるナイター照明の柔らかい灯りが、僕の背中を押してくれている






「あなたが好きです」








言ってしまった
言ってしまった





しつこいけど言ってしまった







キョトンとしていたが、すぐに笑いだす彼女







そして一言彼女が発した










「で?」








♪流れだすヒカリの街
あなたが好き
あなたが好き
急げ午前2時のエンジェル