失礼します、4回生の荒木です。
長いです。最後なのでお付き合いください🙇
先日行われましたインカレを最後に私の大学ボート生活は終わりました。そして、その場にいた同回生全員が、滋賀大艇庫前の水路に飛び込んでいくところを陸から見届けて、私は滋賀大ボート部を引退しました。
4年間やりきってみて、女子主将として71期を終えてみて、「辛かった」というのが正直な思いです。1回生の冬季から同回生の女子が艇庫にいることはほとんどなくて。引退試合のために先輩からエルゴ2000ttで8分切ってほしいと言ってもらい、毎晩エルゴを引きに艇庫に通って。その努力も8分切り達成も報われることなく、引退試合がなくなってしまう先輩がいて、自分は対校から外れて。そして、私の引退試合は望んだ形では迎えさせてもらえませんでした。
本当に辛かったです。でも、この4年間は私を人として大きく成長させてくれました。辛いときに支えてくれる人の温かさとありがたさを目一杯感じることができました。
同回生女子がいなくて、その辛さを共感してくれて、たくさん可愛がってくれた先輩がいました。
退部を引き止めてくれて、女子のトップやシングルでレースする大変さを経験し、引退後もアドバイスとフォローをしてくれた先輩がいました。
選手としてもスタッフとしてもずっと近くで一緒に頑張ってくれて、私の周りをバタバタと走り回ってる姿を見るだけで元気にさせてくれる後輩がいました。
「もっと自信持ってくださいよー!」と叱ってくれて、私のレースを見て感動して泣いてくれる後輩がいました。
顎をプニプニしてもお腹をつまんでも、何も言わずに無抵抗で触らせてくれて(笑)、最後までサポートしてくれて、レースを見届けてくれた同回生がいました。
楽しいときも辛いときも、2人でとてもたくさんの時間お喋りして(笑)、4年間お互いに似た境遇の中で最後まで一緒に戦い抜いた同回生がいました。
叱られたり、怯えられたり、衝突したりもしました。いつだって良い関係でいることができたわけではありません。でもそれは、それほど真摯に誰かと向き合い、逃げなかった結果です。そうやって良さも悪さも理解した上で、こんな私を可愛がってくれる人、慕ってくれる人、一緒にいてくれる人がとても大好きで、本当に感謝しています。
誰かのためにと自分を犠牲にして頑張ることや、自分を後回しにしてまで周りを尊重することは本当に苦しいです。それは報われないことの方が多くて、それを理解できない人の方が多いです。おすすめしません。だけど1つだけ良かったと言えることは、そうやって誰かのためにと一生懸命に頑張れる人が自分の理解者になってくれたことです。これが4年間の部活動で得た一番大きな財産です。
最後になりましたが、OB・OGの皆様、監督・コーチの方々、父兄の皆様には大変お世話になりました。今後とも滋賀大漕艇部へのご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。そして、家族や友達の支えがなければ私は4年間部活を続けることはできませんでした。本当にありがとうございました。
71期 女子主将
荒木瞳那