二十四日(土)
雑文。午前四時すぎに寝る。
午後二時に起きる。休日。
愚妹親子と散歩。クリーニングを引き取り、甥におもちゃのブルドーザーの買ってやり、公園でプレイ。夕暮れに帰宅し、ふたたび単独で外出。買い出し、DVDを借りる。
赤松利市『藻屑蟹』を読む。
原発事故から六年。いまも避難民であふれかえるC市で、鬱屈した日々を送るパチンコ店店主の青年。人生を変えるほどの金が欲しいと願う彼は、学生時代からの友人である純也に声をかける。純也は知る人ぞ知るフクシマ50の一人で、原発作業員の任務の過酷さを知る男だった。結局金儲けの話は流れたかに見えたが、純也は青年に仕事を持ちかける。月五十万の除染作業員と聞いていたが、実際は寮舎に住む老人の話し相手になるという仕事だった。この老人が一億を得られる鍵を握るという。老人は高線量被曝で体中に腫瘍があり、命も長くないらしい。打ち解けることで自殺幇助の役目を任された。純也はあくまで金のために老人を殺すことは厭わないが、老人のことが好きになった青年は最後まで反発をおぼえる。だが、老人のためにも、死なせる決意をした。山に穴を掘り、老人を埋めて、火を点けた。その際に一億のネタとなる老人の遺言書も燃やした。
まァ、普通にいいとは思う。
二十五日(日)
雑文。ドラ息子の登場を加筆し、五十七枚。
午前四時前に寝る。
午後一時に起きる。休日。
愚妹親子たちの競馬に合流しようかとも思ったが、時間も時間だったので、いつもどおりの買い出し。このごろブツが売れすぎてエアマットがなくなっていたので補充。暑いくらいの天気。
二十六日(月)
雑文。午前一時半に寝る。
午前八時すぎに起きる。仕事。
二十七日(火)
雑文。午前一時半に寝る。
午前八時すぎに起きる。仕事。
帰り道、思い切って、センセにワデン。二時間喋った。胸中をすべて吐露した。僕はやっぱり、センセに甘えている。センセは僕の意図をすべて汲んだ上で、それでも来い、といった。僕は了承した。
K田サンにも、センセとワデンしたことを伝える。K田サンはK田サンで、あの寄り合いについて思っていることをおそらく全部教えてくれた。
僕はなんとなく、救われた気分だった。しかし、その上で、必要なのは仲間意識や救済措置ではなく、どこまでも自己中心的でストイックな精神なのだと知る。矛盾しているように思えるが、これはいわゆるアウフヘーベンなのだ。
さて、このように日常では常識に囚われているからこそ、雑文では非常識になること。そして、“中性”に売れるカギがあることを勉強した。
二十八日(水)
暗流雑文。過去を追加することで、ちょっと深みが……? 話としては、だいぶ煮詰まってきた。個人的な特別授業に向けて、早く仕上げないと。
午前二時に寝る。
午前八時すぎに起きる。なんか喉が変な感じで、咳が出る。仕事。
仕事終わりに、サウスロードへ。たしかに現地に行かないとわからないことは多い。歩きまわって疲弊。
二十九日(木)
午前一時半に寝る。
午前八時すぎに起きる。仕事。
雑文。まだ全部ではないが甘いところを詰めていき、帰宅して軽く清書。
六十七枚。うーん。途中まではいいのだが、やっぱり難があるとすればラストなのか。
三十日(金)
午前一時すぎに寝る。
午前八時すぎに起きる。仕事。
雑文。甘いところを詰めに詰める。いまから完璧に清書して、刷りたい。
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藻屑蟹(第1回大藪春彦新人賞受賞作)
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