アーバンシックを皐月賞に送る武井亮厩舎
2018年~2022年までは重賞はおろか
オープンで活躍する馬さえいなかった厩舎に
突然ハーツコンチェルトという
ダービー3着馬が現れ
同じ年に出世レース
東スポ杯勝ち馬シュトラウスが現れ
今年の京成杯では中山で33秒台という驚異の末脚で
2着になったアーバンシックが出てくるという
唐突に重賞レベルの馬が
立て続けて出てきている武井亮厩舎
ハーツコンチェルトが出た段階では
単に1頭当たり馬を引いた
くらいに感じていましたが
シュトラウスで東スポ杯制覇
アーバンシックで京成杯2着
しかもどちらもかなりの良血
この結果を受けてどうやらただのラッキーだけではなさそうです
この厩舎に何が起きているのか
ハーツコンチェルト 生産ハシモトファーム 馬主グリーンファーム
シュトラウス 生産ノーザンファーム 馬主キャロットファーム
アーバンシック 生産ノーザンファーム 馬主シルクレーシング
ハーツコンチェルトのハーツクライ産駒というだけでも
この厩舎にしては相当な良血の入厩でしたが
シュトラウスがモーリスにブルーメンブラッド
アーバンシックに至っては
ロカの全妹にスワーヴリチャード
木村哲也厩舎のレガレイラとまったく同じ血統構成
入厩馬の質が明らかに今までのレベルの馬とは
比較にならないレベルの馬が入ってきている状況
2021年14勝で112位だった厩舎が
2022年23勝51位
2023年32勝19位
と明らかに成績爆上り中の武井厩舎
その原動力が
シルク、キャロットのノーザンファーム生産馬の
預託が急激に増えている状況
ここからは推測ですが
藤沢和雄調教師の引退により
引き継ぐ形で開業した蛯名正義厩舎ですが
蛯名正義厩舎が藤沢和雄厩舎の
受け皿になりきれておらず
同じく美浦の武井厩舎に
キャロットファーム、シルクレーシングの
良血馬が流れているという状況ではないかと思われます
この状況が続く限り武井亮厩舎は要注目厩舎
だと思いますが
現時点では
ハーツコンチェルトがダービー3着1回
シュトラウスが東スポ杯1着1回
重賞レベルのハイパフォーマンスが
続けられず1回きり
になっている点が気がかりな点です
皐月賞に出走するアーバンシックが
新馬勝ち→百日草特別勝ち→京成杯2着
横山武史騎乗ということで
新馬勝ち→百日草特別勝ち→共同通信杯勝ち
3年前のエフフォーリアに酷似しており
穴人気になるのも頷けます
ただ、厩舎の実績としては
現時点では重賞1勝のみ
重賞を好走した馬はその後活躍できていない
という現状を考えると
京成杯のハイパフォーマンスは評価すべきだとは
思いますがあれが単発で終わる可能性もあり
この皐月賞で再度ハイパフォーマンスを見せる可能性も
ありそうですが
それがダービーまで続く
という保証はまったくない
というのが現在の武井亮厩舎
血統構成に競馬スタイルを考えると
レガレイラが来る流れになれば
この馬にもチャンスはありそうですが
レガレイラが馬群に沈むときは
共に馬群に沈むという可能性は高そうです
京成杯は確かに評価しなければならない
パフォーマンスを見せましたが
それが現状では単発に終わるのか
継続するのかは正直未知数
現時点での厩舎評価としては一頭単発厩舎
本当に厩舎としての育成能力が問われるのは
このアーバンシックの皐月賞、ダービーではないでしょうか
厩舎としての評価はその2レース見てから判断しても
遅くはないと思われ
先物買いはやや危険な気がします
ハーツコンチェルトと同じ末脚特化型なら
皐月賞よりはダービーのほうが向きそうな
武井亮厩舎のアーバンシック