売れる「書籍タイトル」って何だろう? | 編集者の売れる企画と本のつくり方

編集者の売れる企画と本のつくり方

【出版のスタートアップ、バックエンドビジネスを成功させる方法】


テーマ:

タイトルが9割!

title



書籍における「タイトルの重要性」は、いまさら言うまでもないでしょう。

どれだけ原稿がよくてもタイトルがわるけば売れない。

どんなに退屈な原稿でもタイトルが最高だったら売れる。

それが現実です。

だからといって、

原稿はどうでもいいわけじゃないってのも言うまでもありません。




さて、今日は良いタイトルってどんなものだろう?

ということについて書いていきたいと思います。

このブログでも、「売れるタイトル」という

昔書いた記事がいまだによく読まれています。

それはこの記事です。

コチラ


この記事で紹介している通り、タイトルにはパターンがありますので、

「一概にこのタイトルがいい」

というのはありません。

じゃあ、「どういうタイトルがいいのかは言えない」のか

というと、そんなこともありません。

ベースとすべき考え方自体はあるからです。

ではそのベースとすべき考え方を見てみましょう。




基本1
「そうそう、そうなんだよ」と瞬間的に思うタイトル


ふざけているわけではありません。

タイトルを見て「そうなんだよ」って思うかどうか、

それが重要です。

すべてのタイトルではありませんが、


「まだ顕在化されていない悩みや思い、
 その解決法を言葉にしているタイトル」



は売れます。

有名な例でいえば、

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』

という本です。会計の本の中でも飛び抜けた数字を記録しましたよね。

2009年時点で161万部だそうです。すごい数字ですね。

内容はもとより、タイトルの力の大きさを物語っています。




基本2
2節性のレバレッジ型タイトル
「〇〇が教える、●●の方法」
「〇〇が教える、●●の方法」
「◯◯が教える、●●の作り方」
「◯◯が教える、●●力」


「●●」というのは、本のテーマが入ります。

ニーズがあれば、何でも応用可能です。

突飛な言葉である必要はありません。

逆に普遍性が求められます。

「●●」に入るのは

「会計」「聞き方」「話し方」「マナー」

「お金の増やし方」「資産運用」

でもなんでもいいです。

これはベーシックな形なので、この形で売れるためには、

◯◯の部分が重要です。


ここでレバレッジがかけられるかどうかを見なければいけません。

〇〇の変数が低ければ、本も低い価値として見られます。

たとえば、高い変数をつけたのは、

池上彰さん、阿川佐和子、稲盛和夫さんなどの本がわかりやすいでしょう。

「伝える力」「聞く力」「生き方」

これは、〇〇が教える、といちいち書いていませんが、


「"池上彰が教える"伝える力」
「"阿川佐和子が教える"聞く力」
「"稲盛和夫が教える"生き方」


なわけです。

日本でも最高クラスの変数が入り、普遍性の在るテーマで

爆発的な売れを記録します。

もしもあなたが本を書いていて、

「〇〇が教える」が客観的に弱いのであれば、

このようなタイトルはかなり危険です。

ただ、注意すべきは、

「有名だから変数が高い、有名じゃないから変数が低い」

というわけではない、

ということです。

専門性を含めた評価でなければいけません。

たとえば、

「人気コンサルタントが教える会社を伸ばす方法」

みたいな本は、コンサルタントなどゴマンといるわけで、

さらにそんな本はたくさんあるから変数は低いのです。

「5000社の92%を増収増益させた人気コンサルタントが教える~」

なら、変数は上がるのです。

この場合、一般的に有名でないほうが変数が高くなります。

「まだ知らない著者」という価値も存在するからです。

当然、本当の情報である必要、原稿的な価値も必要になりますが。




基本3
「読者ハードル」が低いタイトル


「◯◯するだけで、●●になる本」
「◯◯するだけで、●●になる」
「◯◯で、●●する方法」

など。


このタイトルパターンも、基本2のような2節性を持っています。

有名な例で言えば、

「90日であなたの会社が儲かる」
「寝るだけダイエット」
「1日30分を続けなさい」


などのベストセラーがそうでしょう。

これは「◯◯(するだけ)で」の部分が、

が変数を決めています。

ここでハードルの低さを明示する必要があります。

これが「10年間であなたの会社が儲かる」とか

「3カ月トレーニング続ければ痩せる」とか

「1日2時間学習を続けなさい」

だと、ハードルが上がり実行したくなくなります。

かつ「そんだけやれば結果は出るだろう」と感じますよね。

だから「売れ」にはつながりません。

ハードルが低いかどうか、それがタイトルまわりにあるかはとても重要なのです。

余談ですが、よく「タイトルには数字を入れろ」ということが言われます。

基本的にはこの作用が働くためです。

本でもウェブのまとめ記事でも、数字を入れますよね。


「新入社員が知っておきたい! 仕事ですぐ結果を出す3つ基本」
「めんどくさい上司に倍返しする10の方法」



みたいなものがあります。

これは視覚的効果もありますが、

目次効果(全体の分量把握)によるハードルを下げる

効果が含まれているため有効なんですね。




さて、これが基本的にはあります。

ただ注意も必要です。

これらのタイトルは、

「すでに多く使われている問題」が同時にある

ということです。

つまり、ベーシックでありながら、使われている場合が多いんですね。

なので、タイトルパターンを把握しながらも、

その本に合わせた、ベストなタイトルを見つけていかなければいけません。

基本となるタイトルを踏襲しながらも、

その中でさらなる差別化、オリジナリティが必要になります。

その方法論は、また別の機会に。

明かすか、明かさないか、考えてみます。

いつかするかも、しないかも。笑 いや、したいと思います。

ではまた。


kenban



サイドバーの読者登録をクリックしてください。更新情報が届きます。

フェイスブックページでも、更新情報を配信しています。


メールマガジンでは、最新の出版のノウハウを配信しています。
興味がある人は登録しておいてください。


ではまた。




ビジネス書・実用書編集者 鹿野哲平(SHIKALABO代表)さんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス