イェソンとSUPERJUNIORと、ときどきGACKT -8ページ目

イェソンとSUPERJUNIORと、ときどきGACKT

sJ大好きで、イェソン溺愛&特別扱いしてます。
ELF.JAPAN&DEARSにどっかり、座るSJ新米ファンでG古株ファン
のまったりブログです。


「…っ、いたたっ!痛いって、ヌナぁ。」


キボムとの件から3日。


毎晩、ドンへの傷の手当ては私の担当。
にやけながらも、素直に処置を受けるドンへには仕方ないなって言いながらも、心から感謝して手当てする。


「…はい。終わった。」


ペチンと肩に湿布を張ったとこを軽く叩いて、処置し終えたことを言うとヤンチャそうな笑顔で痛がる素振りをみせる。


「痛っ!もう、ヌナのいじわる。」


「あ、言ったな?それなら、もう一緒に寝てあげないよ?」



あれから、ドンへとの距離が一層近くなって、イタズラし合ったり、相談し合ったりと凄くいい関係になったような気がする。


それでも、時々、ドンへの顔には影が落ちてるときがあって、そんな時はそっとしてる。

そうした方がいい気がして。



「ドンへ?」


「んー?」


「ドンへって、どんな仕事してるの?」


「…言ってなかったっけ?」


いつものように、胸元に顔を埋めて目を瞑ったまま話すドンへ。ふと気になって聞いてみた。


「そう言えば、ヌナ、テレビ見ないもんね。」


ドンへは起き上がって自身のスマホを見せた。


そこには、かっこよく着飾ったドンへと、同年代の男の人が数人写った画像だった。ドンへはなんと、その男の人たちとグループを組んだ所謂、芸能人だと言った。


凄くビックリした。
けど、こんなにも素朴なドンへと接していたら、芸能人として見れなくて、すぐに慣れた。


「あれ?この人…」


「ん?え、イェソンヒョン知ってるの?」


「うん。もう辞めちゃったけど、コンビニの先輩が彼女だよ?」


すると、ドンへの表情が一気に暗くなった。




Android携帯からの投稿

「…ヌナ。ごめっ、ごめん。ヌナ、ヌナぁ…」


久しぶりに聞く、キボムからのヌナというセリフ。


昔のキボムに戻った瞬間のセリフ。


「キボム…っ。ごめんね?生んであげられなくて、黙って去ってしまって…。ごめんね?」


ずっと、つっかえてきたしこりが、取れた気がした。


そっと、キボムを抱き締めて、2人口々にごめんねって。謝って…


そんなときでさえ、ドンへは側で涙ぐみながら静かに見守ってくれていた。









キボムは自分もあの家と、町からでると言った。


克服しなきゃならないことはまだある。でも、今のままじゃダメだと言って。


「ドンへヒョン、ヌナのことお願いします。俺がしてあげられなかった分だけ…。いや、それ以上に…」


そして、散々殴ったり、蹴ったりしてごめんなさいって謝って微笑んで帰っていった。


私に幸せになって。と、言って…





Android携帯からの投稿

「外部との接触は全部ダメって言ったよね?また倒れたりしたらどうすんの?もしまた子供がでたときに、同じことになったらどうすんの?俺、そんなの耐えれられないんだよっ!!!!!!」



そこから、キボムによる精神攻撃に加えて肉体的によるDVが始まった。


間で再び子供を授かったけど、精神的に参っていて、それがきっかけで生んであげられなかった。



それでも、キボムが正気に戻るよう願い、訴えてきた。


けど叶わなくて、毎日泣いていた。



そんな日々を送っていたある日、連絡が途絶えた私を心配して母が私の家を訪ねて、ボロボロな私を見て連れ出してくれた。


キボムには最後の優しさとして、警察にはださなかった。


ただ、法律を利用して、別れてもらう。それだけをして、私は何も告げずキボムの元から去った。




本当は、もう一度一緒にやり直したかった。キボムの責任感の強さと、私の安易すぎた考えで互いを傷つけてしまった。


ただ、それだけのことだったけど。


キボムには届かなくて、そうするしかなかった。






「もう、やめよう?キボム、辛い過去はもう過ぎ去ったから過去なんだよ?」


キボムの頬にそっと触れた。
まだ震える手で、撫でてあげた。


「壊れたものを元に戻すことはできないけど…。友達としてなら、私たちやり直せるじゃない。だから…ね?もう、自分を責めないで?」


泣きながら最後の訴えを伝えた。


キボムを私との過去から、何より私から、キボム自身の責任感から解放してあげたくて。

元のキボムに戻って、と。




ポロポロと溢れる涙をよそに、滲む視界の先でキボムもまた、苦しみを吐き出すように声に出して泣いていた。




Android携帯からの投稿
しばらくして、キボムは目覚めた。

手足を拘束されてるのには、割りと早くに自覚して至って冷静だった。


「お前も女になったよな。俺と一緒に住んでたときは、あんなに初々しかったのに。俺と離れて何人と付き合った?」


興味津々な感じだけど、目の奥に潜む狂気はそんなことはどうでも良さそうだった。


「…キボム。私たちが出逢った頃を覚えてる?」


震える体でキボムの目を見て問いかけた。



私とキボムが出逢った頃。
キボムはこんな風に狂った人じゃなかった。

口数こそ少なかったけど、優しくて、強くて、一本筋が通った男らしい人だった。


そんな人が何故こうなったのか?


2年前、まだ彼と暮らしていたとき。
私のお腹にはキボムとの子がいた。まだまだ、小さな命。キボムも、私も幸せだった。けど、キボムの仕事が上手くいかず、ついには会社が倒産。


よくある話なのかもしれない。
けど、幸せの中にある不幸の連続だった。


「選ばなきゃ仕事はまだあるから。俺、頑張るからさ。」


私も微力ながら彼の支えになろうと、内職や事務職で生まれてくる子供ために頑張ってきた。



けど、知らず知らずの所で無理をしたらしく、私は倒れてしまい、最悪なことに子供は流れてしまった。



キボムはそれを、自分が私を無理させた。と、思い込んでしまい、自分を責めた。私はキボムのせいじゃない。私のせいだと、いい続けた。けど、それが逆効果でキボムは次第に内から可笑しくなってしまった。


「…もう、いいから。お前はずっと、家にいろ。外にもでちゃだめだからね。」


とうとう、外出はダメ。外部との連絡さえもダメ。客がきても、対応しちゃだめ。


完全に、キボム自身以外との交流を禁止された。


それでも、家族は私の心配してくれてて、キボムの監視の目がないときに、密かに連絡したりしていた。


「私は元気だよ。キボムも元気だし、心配しないで?」


現状は話さず、ただ幸せな夫婦を演じていた。


互いにまだ若すぎるほど若い歳で結婚したけど、また元のキボムに戻ってくれると信じていたから。


私が、私だけはキボムを見捨てちゃ駄目だと。



でも、そんな隠れた行動もすぐにキボムに知られた。



「ご近所さんから聞いたよ?久しぶりに奥さん見かけたけど、元気そうでよかったわぁ。だってさ。どういうこと?」


不覚にもこっそり抜け出したのに、姿を見られたみたいで、それをキボムに知られたのだ。






Android携帯からの投稿

何度、キボムに泣きながら ごめんなさいと、お願い止めて!と叫んだろう?


キボムから私を守るために、ドンへが盾になり一生懸命「ヌナ、大丈夫だから。」って笑ってみせる。


大丈夫なはずがない。
私にさえ容赦ないキボムのこと。きっと、無茶苦茶なことしてるはず。


折角、傷跡やアザが消えたばかりなのに、私のせいでドンへがまた怪我だらけになる。


「お願いだから、止めてーっ!!!!」


そう叫んで私はついに、ショックと恐怖でこと切れた。


ドンへの私の名を呼ぶ声がした気がするけど……。


もう、苦しくて、頭が真っ白で脳内キャパシティがオーバーして…


意識が飛んだ。









「…ナ?…ヌナ?ヌナ?大丈夫?ヌナ?」


どれくらい、気を失ってたんだろう。
霞む視界にドンへが私を心配そうに見下ろしていた。


「あ…、ッ!ドンへ?…キボムは?」


「いま、ソファで伸びてる。取り敢えず、手足が出せないようにしてるよ。どうする?警察、呼ぶ?」



まだ、体が震えてる。
指先にも、足にも力が入らないくらいに。



「…私、どれくらい意識なくしてた?」


「多分、一時間くらい。」


「…そっか。……服、着せてくれたんだ。」



落ち込んだ視線。
ゆっくりとドンへに向けると、至るところが赤く腫れてて、口元も切れて血が滲んでいた。


私はふらつく足取りで救急箱を取り出した。


「…っ!」


「ごめん。痛いよね。ホントにごめん。」


涙を貯めながら、ドンへの傷を手当てする私。

なんて言ったらいいか分からなくて、ただ、ごめんなさいといい続けた。



「…ヌナ?ごめんね。ちょっと…」



私に気をつかいつつ、ドンへは私の頭を自分の左胸につけた。




トクン…トクン…トクン…トクン…トクン…



規則正しい、ドンへの心音。


「ほら、生きてるでしょ?」


見上げるとドンへは私を優しくみていて、私の手を取り胸にあてさせた。


「だから、大丈夫。」



ただ、私を安心させるために。
微笑んで抱き締めてくれた。








Android携帯からの投稿