KANちゃんの最新アルバム「23歳」の1曲め。
歳をとるほどに、発表作品を重ねるほどに、
“いいものしか発表したくない”という気持ちが強まった結果、
シンプルかつストーリー性の薄い楽曲を
リリースできなくなったKANちゃん。
しかし89年に発表し92年にはシングルカットされた
『言えずのI Love You』は
“君が好き、でも言えない”という奥行もへったくれもない歌詞なのに
今(2019年当時)でもいい歌だと思うし歌える、
ということに気づいて、
急に開き直ってこの『る~る~る~』を作ったそうです。
このエビソーダは
DVD化された19年のライブ中のMCからの抜粋なのですが
実際に、「君が好き」以外は特にメッセージのない
ストレートな歌詞ですねw
曲調もときどき発表していた初期ビートルズ風で
KANちゃんにはめずらしく
めんどくさいコードがほとんど使われないという、
極めて耳コピ&カバーしやすい、ありがたい楽曲です。
具体的には、(多分)使われているコードは
E、EM7、A、AM7、B、Bm、G#7、G#m、C#m、F#、F#mくらいですかね
あとは最後にキーがFに転調するため半音上がるのと
あとその直前に、転調コードとしてC。
さらに、エンディングでこれまた初期ビートルズらしくF6。
記憶で書いてるのでアレですが、大体はまあ、こんなもんです。
特筆すべきはオンコード(ベースノートを乗せる)が
ほぼないことでしょう。
これがあるとないでは、ギター演奏の難易度がググッと下がりますw
過去にあったあからさまな初期ビートルズテイストの作品を挙げると
『BAD LOOKSのテーマ』(89年、ライブ演奏のみ)
『東京に来い』『練馬美人』(95年)
ですが
そのどれよりも、シンプルな組み立てと歌詞です。
歳をとったぶんだけ、余計なものを削ぎ落としたんですかねぇ。
とはいえ、随所にKANちゃんらしさがあって、
「そろそろ雪が降る~」、「君が微笑んでる~」と
タイトルどおりに語尾を伸ばしてみたり
「日本でいちばんジェントルな彼氏」という
らしい表現が違和感なく出てくるのはさすがです。
あと、ふと思いましたが、この曲のモチーフは『NOWHERE MAN』かもしれません。
ぼくはビートルズは有名どころしか知らないし、
ギターで演奏してみようと思ったこともあまりないので、
コードワークはニワカ以下の知識ですが、
頭に響く音を聞き比べる限り、進行が似ている気がします。
間違ってたらごめんなさい。
ちなみに、この曲。
CDでは一部のギターをKANちゃん本人が弾いてます。
サブシュクも解禁されてますので、
メイキングでの本人談「魂を込めた」渾身のギター(w)も合わせて
ぜひ、ご堪能ください。
では、股。