お正月特集『門松』の意味とは !! | “ Ackee ” の ブログ !! ✒ (b^-゜)

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新年最初のBlog更新と参ろう。

お正月となると何処の家庭や職場関係に於いて、

必ず飾るものとして、 「門松」 がある。

お正月には無くてはならない、

日本古来の伝統的な風習であるが、

果たして、門松の実際の意味となると、

以外にも知らない方が多い様である。

今回はお正月に当り、

「門松の本来の意味と意義」 について、

お話しする事にしよう。


『門松の意味とは…。』

門松を門の所に置くのは、年の神が来ると言われている。

その年の神にお知らせをするためにあると言われている。

年の神は、幸せをもたらしてくれると言われ、

年の神が来た家は、今年1年の幸福をもたらしてくれる

言い伝え がある。

お正月になると、その年の神は地上に降りて来るが、

自分の家を見つけられず通り過ぎてしまわない様にと、

目印を付けたのが 「門松」 のそもそもの始まり

と言われている。


『なぜ、門松と呼ぶのか?』

一言で言えば 『松は永久のシンボル』 とも

言われてからである。

また、 『松』=『待つ』 と言葉を掛けている意味合い もある。

しかし、 「門松の主役は、竹でないのか?」 と言う位、

竹の存在は大きいが、

実際の場合 門松の周りに添えられている、

松の方が主役 なのである。

門松は別名 『松飾り(まつかざり)』 とも呼ばれ、

地方では松だけを飾っている家庭が多い様である。

しかし見栄えとしては竹があった方が迫力があり、

大都市圏辺りでは、竹のある門松を飾る所が多い。

(大都市や地方中核都市及び、

各事業所関係で良く見られる、一般的な門松。)



(こちらは、通称 『一本松』 と呼ばれている門松。

主に地方に行くとよく見られる光景である。)


『門松を飾る期間と、

         飾り始めてはいけない日は…。』

門松を飾る期間は、基本的に12月13日から01月07日まで

と言われているが、 地域によっては松の内は、

01月15日まで と言う所もあり、

地域の風習によって若干異なる。

文字通り 「松の内」 と呼ぶのは、

門松を出す日がこの日までという事を表していて、

年の神も 「松の内」 で帰ってしまう ため、

因って 「松の内」 で以って、門松を片付ける と言う事になる。

そして肝心の門松を飾る日であるが、

12月13日以降に飾れば良いと言う事でもない。

11月下旬辺りになると世間一般では、

「クリスマスムード」 になるが、そんな早々と門松を出しても、

雰囲気がチグハグになるため、

12月末から門松を出す所が多い。

しかし、 門松を出すのを忌み嫌う日と言うのがあり、

この辺は注意 をしないといけない。

それは、 12月29日 大晦日12月31日 である。

29日は、 『二重苦』 と読む事が出来るため、

縁起が悪い と言われている。

同じ様に 29日に餅つきをすると 『苦情餅』 になり、

縁起が悪い とされている。

また 31日大晦日も、年の神を迎えるまで1日しかないため、

「一夜飾り」 「一日飾り」 になるのは、無礼に当る とされている。

つまり 年の神をお迎えするには、前日にバタバタする事は、

宜しくない との事である。

学生の頃、テストの一夜漬けで、

その結果散々な結果になったと言う、

経験 をおありの読者の方達もいらっしゃる事と思う。

きちんと余裕を持って年の神様にお持て成しをする事が、

大事 な様である。

(門松は、寸胴型<左>と、そぎ型<右>の2種類が存在している。)


『門松の竹の切り口は2通り』

門松に使われる 3本の竹の切り口は、

斜めに切った 「そぎ」(殺ぎ、削ぎ) と、

真横に切った 「寸胴(ずんどう)」 の2通り ある。

「そぎ」 は、徳川家康が始まりと言われていて、

戦国時代に生涯唯一大敗を喫した相手、

武田信玄に対して 「次は斬る」 と言う、

念を込めたのが始まり と言う説もある。
竹は節を絡めて斜めに切ると、その 切り口が笑っている口に

似ている事から 『笑う門には福来る(笑門来福)』

語源 になったとも言われている。

何とも 物騒な由来(殺ぎ)もあれば、

幸せな由来(削ぎ)もある 「そぎ」

これには、二つの使い方がある様で、

銀行等の金融関係は、おカネが詰まりやすい様にと、

節で切っている寸胴を使う 事が多い。

しかし、 料亭などのお客様相手をする商売をしている所では、

「そぎ」 にしている。

これは、 『中身がよく見えるよう・・・』 との意味

が込められている。


(戦国時代、徳川家康<下>が生涯唯一、

合戦で大敗した相手方、武田信玄<上>。

この時、 「次は(信玄)、斬る。」 と言った、

言葉を残した事から 「そぎ」 の語源が生まれたとされている。)


『竹の長さと竹が3本ある理由』

門松の 竹の長さは、7対5対3の割合 になっている。

裾に巻かれている荒縄の巻く回数が、

下が7回、中が5回、上が3回 と言う事である。

一番長い竹と7回巻いた荒縄は男性。

一番短い竹と3回巻いた荒縄は女性。

真ん中にある竹と5回巻いた荒縄は、仲を取り持つ縁起物で、

2で割り切れないおめでたい数を意味 し、

この様な意味で、 3本の竹の長さと比率 で成り立っている。

(門松に使う竹の長さの比率も、

それなりのきちんとした、由来がある。)


『門松の飾りの意味は…。』

門松には、松、竹、梅等の他、蘭や菊等のアレンジ花を飾る。

これらは縁起が良く飾り物として好まれる。

どの様な意味合いを持つのかは、次記の通りである。


【松】

一年中、葉を落とさないのが松。

永遠の命の象徴とされ、ここに神が宿るとさている。

ご祝儀の飾りにもよく使われていて、門松の主役に当る。

【竹】

竹は真っ直ぐに育つ様が、生命力の強さを表している。

また風にも強風にも強いのが竹で、

2~3年で成長が早いのが特徴。

この事から、力強さや成長の早さから、繁栄を意味している。

【梅】

1年が始まり、一番最初に咲くのが 『梅』 に当る。

古来より日本人に愛され実も成る事から、

縁起物とされて折り、おめでたいお正月に紅梅と白梅を飾る。

【蘭や菊】

中国水墨画の世界で、蘭や菊は 『君子』 に例えられて、

蘭、竹、菊、梅も縁起の良い花とされている。

【千両と万両、南天】

古来から縁起が良いとされている 「赤」

赤い実を付けた枝が良く使われている。

『千両と万両』 は、文字からして縁起も良く、

また南天は、 「難を転ずる」 事から由来している。

因みに赤は古来中国からの伝来で、 

「魔除け」 も意味している。

(門松ひとつひとつの配置や、

飾りつけにもそれなりの古来からの言い伝えがあり、

所謂、縁起物として今日まで息づいている。)


【門松の正しい処分の仕方】

門松の意味を知り、松の内まで門松を楽しんだら、

正しい方法で処分をしなければいけない。

縁起がいい門松だけに、粗末には出来ない。

門松は 「松の内」 を過ぎたら、神社 または 仏閣(お寺) へ…。

もっと云うと 「どんと焼き」 と言う、

行事をやっている所に持って行く と良い。

「どんと焼き」 とは、縁起物を焼いて天に返す行事 の事である。

門松だけでなく、注連縄(しめなわ)や注連飾り(しめかざり)等

「どんと焼き」 に持って行く と良い。

しかし 場所によっては 「どんと焼き」 をやっていない処 もある。

その場合は、燃えるゴミとして出す他ないが、

普通のゴミとは別にする様にしなければならない。

決して粗末にはせず、必ず感謝の意を込めて…。


(お正月飾りをお焚き上げするのが、

所謂 『どんと焼き』 と呼ばれる、小正月行事。

全国規模で見る限り、

通常は01月07日頃に行なわれている様であるが、

地域によっては、01月15日頃に行なわれている所 もあり、

それぞれの 地域によって、

お正月飾りのお焚き上げ行事は、まちまち である。)

<仙台市・大崎八幡宮の 『どんと(松焚)祭』 >


【纏め】

お正月の雰囲気を醸し出してくれるのが門松、

縁起物でもあり、1年を幸せに過ごせる様にと、

年神様の目印になっているのが門松の趣旨である。

3本の竹や長さにもそれぞれ意味合いがあり、

我が国の細やかな考えを象徴している。

これらの意味を知る事によって、

お正月飾りを飾って新年を迎える気持ちも、

少しは変化が表れる事だろうと思う。

JG7MER / Ackee