十年以上前、あるトッププロのドラマーさんに会う機会があり、


「(特にキックは)とにかく速くプレイできるようにしろ!」

というアドバイスをいただいた。


「速く動かす筋肉は、その為に早期から使うトレーニングしてないと

 カタマってしまい、上達の妨げになる。」


そういう理屈らしい。


ま、当時はやみくもに速く叩く(キックする)ことだけ考えていて、

それなりにやみくもに速い曲は叩けるようになった。


だが、それだけだった。


なんの成果もないという状況が永遠の様に続き、今の師匠の門を叩くに至った。

実際には、速く動かす筋肉が間違っていたし、はやく動かすには

「とにかく、その筋肉を鍛える」という考えも、あまり正しくはないのだろう。


で、せんじつ ふたたび、「とにかく速く」を意識した。


今回は理由が異なる。というか、別の重要な視点・観かただ。


<<脱力が出来てないと速くは叩けない>>


早く叩いてみることで脱力できるし、問題点にも気づくことがある。


トッププロほど、見えている世界が常人とは異なる。

その発言は、一時的には良くても、その後は、みずからアップデートしていかないと、

しばられるだけの「呪文」にもなる。影響力もデカいから厄介だ。

注意が必要。