戦艦もそうですが、この当時の帝国海軍の巡洋艦もまた日本的なデザインが多く、なかなかカッコいいですよね。
↓熊野
↓最上
政治的な理由で、元々は軽巡洋艦として建造され、のちに重巡洋艦として改装を受ける艦型ですが、特に航空巡洋艦と呼ばれる「改最上型」は存在感がハンパないですね。
でも、竣工当時の三連装主砲があまりにカッコ良くて、今回はその姿を再現したタミヤの「熊野」を制作します。正確には若干の違いはありますが、最上型の4番艦です。
フジミの最上(改最上型-航空巡洋艦-)も手に入れているので、最終的には並べるつもりです。
御多分に漏れずエッチングパーツでのディティールアップを基本とします。
今回もフジミの改最上型のエッチングパーツを合わせる予定です。
※厳密には最上と熊野には船体の形状に若干の違いがあり、本来は「鈴谷型」熊野として制作するのが正しいのですが、ここで表現したかったのが最上型、鈴谷型の違いではなく、重巡、軽巡の違いなのであくまで「軽巡の最上っぽい何か」として見ていただければ幸いです。
船体は、左右分割式でちょっと不安でしたがさすがタミヤ。
ピッタリはまります。
若干の隙間をパテで埋めています。

組み上げてしまえば見えないはずの内部構造も再現されています。
これは90式三連装61㎝魚雷発射管。
こういうところは遊び心があって楽しいですね・・・。

陸奥、シャルンホルストで苦労した船底の歪み。
このキットは新品でしたが、やはり浮いてるね・・・。
フフフ・・・今回は研究しましたよw

ホームセンターで売っているアルミのアングルと呼ばれる部材です。
今回はこれを使用します。
なぜアングルなのかと言うと、
①金属製で
②それなりの厚みがあり
③加工しやすい
と言う素材が、たまたま手元にあったからです。
それだけです。
条件が合えば別に何でも良いんじゃないかな。

タガネとペンチを一生懸命使って船体のサイズに合わせてカットし、その後画像のようにアールをつけてやります。
そのままでは使えませんのでね。
いくつか艦船を作ってきて、船底は
「へ」
に歪んでるのね。「V」じゃなく「へ」。
なので、尖端部分が持ち上がるようにする。

それを両面テープで船底に張りつけます。
瞬着ではなくて両面テープなのは修正がしやすいからです。
アールをつけたアルミの部材がバネのようになり、船底の歪みを修正してくれる、と言う寸法です。
船体が歪むのは、僕が採用した説は、
「船底パーツを接着した時にセメントの溶着によるプラの収縮」
と言うものです。
僕の解決策はこの「バネ式」ですが、
・カッコいい台座を用意して固定してしまう
・直線の金属棒を船底パーツに固定する
などを考えました。
バネ式は
「経年劣化により両面テープの接着力が弱くなって剥がれる心配がある」
と言うデメリットがありますね。
結果は御覧の通り。
バッチリっすね!
何事も、創意工夫が大事です・・・。
次回は別の方法、出来れば金属棒を使った「ロッド式」を試してみたいです。
(つづく↓)





