本書は、7つの短編集からなる。どれもこれも、近すぎるから、摩擦が生じる。でも、摩擦は、そう長く続くこともなく、いつの間にか仲良く何かをしている。家族って何だろう?って思わせる。

 

1編目の姉と妹の話など・・・

中学時代、妹は、姉のことを”いわゆる真面目な子”って思っていて、姉の存在すら恥ずかしい感情を抱いていた。”何が楽しくて生きているかわかんない”って思っていた。

しかし、姉は、妹のことを違ったふうに思っていた。中学生の頃は、妹をかばって、広瀬先輩とケンカしたり・・・

それとなく、姉は、妹のことを気にかけていた。

それが、お互い成人して、姉が嫁いでいくときに中学時代の思いを打ち明けられる。姉にとって妹は、”唯一の自慢”だったようだ。

 

 

この本を読むと、自分の小さい頃の家族とのいろいろなやり取りを思い出す。

僕が、実家を出たのは、大学入学と同時だから、18歳だ。かれこれ30年以上の年月が流れている。あの当時のことを振り返れば…あ~あ、いろいろなことがあったなあ・・・あの頃を懐かしむ。

 

大学合格して、下宿先を探しに、その町(まあ、岡山市なんです)へ出かけた。母親からは、”なるべく安いところ(下宿先)ね。”って言われて・・・

自分が選んだのは、ホンマに安いところで、4畳半一間のアパート。

入学式の時、両親が下宿を見に来たが、母親は、”何でこんな所にしたの”って?言ってたけど・・・

そりゃ、自分に決定権なんてないから・・・決め手は安い家賃になるよね。そこには、一年間だけ過ごした。まあ、ぼろアパートだからこそ、そこに住んでいる学生たちとは、仲良くなっていきますよね。

 

 

 

 

 

本の帯から・・・

 

真面目な姉を鬱陶しく思う妹。

趣味で反発し合う姉と弟。

うまく息子と話せない父。

娘の考えていることが理解できない母。

 

近くにいるから傷つけ合う。

遠くにいてもわかり合える。

大好きだけど大っきらい

―――読めばきっと、

あなたの「我が家」に帰りたくなる。