弊社でもお問い合わせの多いサロン関係(ネイル・エステ・リラクゼーション等etc)や今流行のフィットネス。
一人で経営するのであれば、有る程度の広さがあれば十分です。
初めて開業する際に一番の問題がイニシャルコスト。
どうせなら今住んでいる自宅ではじめてしまおう!と考える方も多いはず。
そこで今回は自宅をサロンとして開業したお客様、Aさんのお話をしたいと思います。
Aさんは大手サロンを経て有名な師匠?のもとで更に勉強し自分の固定客も付き自信も付いてきて賃金的には満足はしていないけどやりがいの有る毎日でした。
将来独立の事も頭には有りましたがまだまだ覚える事も沢山必要でもう少し先かな~と言う感じです。
そんなある日、師匠より話が・・・ 個人的な事情で半年後にはお店を閉める事になったと。
今まで来ているお客様も自分のお客様にして良いので自分でお店を持って続ける人は続けて欲しい、と言われたそうです。
Aさんは悩みながらも同じ仕事を続けていく事を決意します。
別の店舗への就職も考えたそうですが、30歳近くになっている事、新しい環境で仕事しなければならない事を思いどうせなら自分のお店を持とうと考えたのです。
そこで一番に思う事がどこでサロンをやるのか?
Aさんはラッキーな事に今まで仕事していた場所からそんなにも遠くない都心のマンションに同業の友達と一緒に住んでいました。
今まで自分の友達を家に招いて無料で施術していた事も有り、同居人にも相談し自宅で開業する事に。
道具もあまり必要のない施術なので、資金もほとんどかからずに開業。
友達や前のお店のお客さまも来てくれてなんとか生活は出来ていたそうです。
しかしもっとお客様を増やし収入を得る必要があるAさんは新たなお客様を集客する事を考えます。
そこでブログやホームページを作成、またインターネット媒体などへの掲載をしました。
そうすると反響も増えると同時にお客さまも増え順調に、生活も安定していきました。
しかし同時にお客様からこんな意見も。
マンションの一室なので場所が解りにくい、何号室でしたっけ?
マンションの郵便受けには今まで何も記載していませんでしたがまずは店舗名を記載し玄関ドアに可愛い表札を出しました。
また小さな看板ですがマンション付近に置いたりベランダに電飾を付けた布を看板代わりにして少しでもお客様に見つけてもらえるように工夫をしました。
以前より目立つようになり一件落着!
が、有る時インターホンが鳴りました。画面を覗くと見慣れない男性がたっており「管理会社の者です、お話が有るので少し良いですか?」
その時Aさんは「まずい!どうしよう!」と。でも別に家賃も遅れず、迷惑もかけていないので問題は無いだろうとも思い話をする事に。
男性は話を切り出しました。「ココは居住用マンションです、Aさん、コチラでサロンをしていますよね。」Aさんはとっさに「友達に施術してあげているだけです」と答えました。
しかし結果はネット媒体の広告も出している事から店舗使用とされてしまいマンションの管理規約違反と用途に関する違反となり、サロンを閉店するか、退去するかの選択に迫られました。
「今すぐ解約だ!出ていけ!」とは言われず住む事に関しては問題無いと言われた事は良かったとのこと。
多少の後ろめたさは有った、とAさんも話していました。
さてここで問題なのが全てのマンションや住居でサロンの開業は出来ないのか?
まずはマンションの種類は大きく二つのタイプに分かれます。
①マンション1棟を一人で所有している賃貸マンション。
②部屋毎に所有者が違う分譲マンションです。(区分所有)
①の賃貸マンションであれば、その所有者がサロン運営を認めてくれれば問題ありませんが、
分譲マンションでは、所有者が認めようともサロン経営ができない場合があるのです。
②の分譲マンションには必ず管理組合があります。
管理組合で定めた「マンション管理規約」並びに「マンション使用細則」があり、ほとんど
の分譲マンションでは、不特定多数の来客がある形の使用は認められていません。
結果、Aさんのようなトラブルに発展してしまうケースが多いのです。
サロンを開業する場合は、サロンとしての使用方法に問題がないのか?表札に店名を出す事が可能か?
などをしっかりと確認してトラブルの無い様にする事が必要です。
こうしたトラブルに巻き込まれない為にも事務所・店舗実績のある専門の弊社にご相談下さい!