岩手県3日間

無事本日千葉へ帰ってまいりました

ご心配下さった皆様、ありがとうございます。（^人^）

元気です

岩手県宮古市の転院先の病院でリハビリ生活をする祖母とも滞在中、何回か会う事ができ…先日きた前撮り写真の現像したものを持って行ったら涙を流してとても喜んでくれました

今回、宮古市へ行く途中の道も、震災後の痕跡はまだまだ残ったままで、

途中、前回同様…震災の恐ろしさ、津波の恐ろしさに圧倒されるばかりでしたが…

今回はずっと無事かを心配していた普段お世話になっていた宮古市にあるお宿のオーナーさん夫妻に会うことができました

前回岩手に行った際は、震災後の影響がそのまま町に残ったかたちで、瓦礫の間の道を進んで行きましたが、玄関も埋めつくされ、中には誰にもいない様子で…電話も繋がらず…本当に心配しましたが…我が弟が先日Webニュースで、ご無事な事を確認

今回行ってみたら…
旦那さんも、奥さんも、スタッフさんも皆、ご無事で…
まず私達の顔を見て安堵の表情で涙して下さり、我が父もお二人の姿を見て涙。。。

何も言わずとも…現場の状況を見て…今まできっと凄く大変だったんだな。辛かったんだなー。。。と…

こちらのオーナーさん夫婦は二店舗、宿の経営をしていましたが…一店舗はほぼ壊滅状態。。宿の車も何もかも津波でさらわれて…

もうひとつの私達が訪れた店舗は…
二階までが浸水。調理場、食堂、ロビーが全て無くなり、上の客室やお風呂だけが残り、電気などの足りない分は皆の力を借りてやっとこさどうにか、足りている状態。。。

今は浸水後が残る部分は壁で塞ぎ、上の使える部分だけを、宮古市の復興支援にきて下さっている方々へ場所を提供し、お料理を出しているそうです

海が本当に綺麗で、宮古市にある旅館やホテルは部屋から見える海が自慢ていうところも多かったけど…今、どうにか残っているお宿はそのうち4つ。

今回訪れた宿の周りも海に近かったため、ほぼ建物は残っていません。

壊滅状態の建物には
(解体ＯＫ)の文字。

無残につぶれた車には
(処分してＯＫ)の文字。

周りが何も無くなったこの場所で、続けていくのか。
知り合いや、仲の良かった地元の方々が沢山亡くなったこの場所で今後も商売を続けていくのか。。。

(今泊まってくれている方々の支援が終わったら廃業だな。。。
内陸に行って居酒屋でもやろうかな。)

と、ふと私達に話してくれたオーナーさん。

本当に良い方々で、私達に
(せっかく来たんだから、カレーしかないけと食べて行きなよ

)
(こんな沢山の人数分作ってるんだから、2人分ぐらい変わらないよ

)

と、気丈に振舞ってくれたご夫婦。

私達が計り知れないぐらいの経験をして…それでも人としての温かみは変わらず…本当、無事でいてくれて良かった。。。

私はこの宿の部屋から見える海と山の静まりかえった風景や、お風呂から見晴らせる港町の風情がとても好きでスタッフの皆さんの温かみもとても好きだったし、今入院しているおばあちゃんも大好きな場所だったから…無くなってしまうのかな

と、考えると寂しい。。けど…

やっぱり宿の周りの変わり果てた町の風景を見ていると…なんとも言えない気持ちで…

あんなにいい所だったこの港町が今後どうなってしまうのだろう。。。

岩手県は今回の津波で浸水した地区への新たな家の建築は自粛するように。と言っているみたいだけど…

やっぱりどうしてもここを離れたくない。自分にはここしかない。故郷を捨てられない。という人もいれば…

解体が決まったあるお店の外壁には、
(今までありがとう！海のバカやろー。大嫌いだ!)と、書かれた文字。

ここにいる以上、あの記憶が蘇ってしまう。嫌な思い出はいくら忘れようとしても、毎日のように毎時のように自分の中に蘇ってくる。。。

宮古市を離れる人達もいるのでしょう。

ある方から、宮古市で今、介護認定を待っている方が200人も300人もいると聞きました。もとから高齢化の町。。

被災して体調を崩された方、避難所生活が続き、精神的にも肉体的にも…今も町の大切な人々の身体を脅かしているそうです。。。

高齢化がすすむ一方、今回の滞在中も、病院で…町中で…市場で…若い方々の活気ある姿も沢山見ました。

どうか…綺麗な海に囲まれた、人の温かさあふれる港町へ一日も早い復興をお祈りいたします。

宮古市以外の被災された地域も、どうか…安らぎの日々、人々の笑顔が戻る日が訪れますように。。。。

美味しい海鮮提供してくれるお店。
だんだんと活気が…