太陽光発電シンポジウムに行ってきました3 | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

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30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。


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12日のビジネス編に続いて13日は技術編でした。あまり目新しいトピックスはありませんでしたが、東北電力管轄での送電線空き容量問題で注目を集めた安田陽氏が午後の系統安定のパネルディスカッションに出ていたことあたりが目ぼしいところでしょうか。

 

まず太陽電池の技術関係から。
太陽電池研究では古顔の小長井氏が全体のレビューをしていましたが、面白かったのはSi太陽電池効率の理論限界の話。これまで、いろいろなロスを想定してより現実的な限界を計算していたけれど、現実の太陽電池がその限界に近づいてきたので見直したところ、勘違いがあって29%超まで可能と判ったそうです(下図)。現実の世界最高はカネカの26.7%なので、まだもう少し頑張れると言うことですね。

 

他にも小長井氏はペロブスカイトや他接合型などのレビューもしていました。更に今年は電池そのものの技術以外にソーラーシェアリングやリサイクルについても触れていたのが印象的でした。電池そのものの技術が飽和してきたということですかね。小長井氏はリサイクルについてNPCのホットナイフ法(下図)を実際に見て来たらしく、驚くほど早くきれいに処理できると感心していました。太陽電池のリサイクルについては最近よく嫌味を言われることがあり、このような技術が開発されていることは心強いですね。

 

さて、安田氏も参加した系統有効利用のパネルディスカッションには電力関係の人も参加していました。安田氏はここでは空き容量の話では無く、送電線強化について述べていました。送電線強化は国民全体に経済効果をもたらすので、受益者負担つまり需要家の電気代にのせて費用負担し投資していくべきという理論。欧米は既にその体制ができていて、今は送電線強化の投資を進めていると説明していました。

 

ディスカッションには電力会社の人もいましたが、特に話が対立している訳でなく、現在でも再エネの受け入れのためにどのように系統余裕度を上げるかを議論していました。彼らもそれなりに前向きに取り組んでいることも判り、有益な議論だったと思います。

 

技術関係についてはこんなところですかね。あと、その他の細かい話で印象に残ったことなどを明日に取り上げようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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