明日香の近くの山のなかの集落の大宇陀。

万葉集のなかで柿本人麻呂によって詠まれているらしい。


その町のお祭りに参加させてもらった。


友達の友達が大学の論文調査のときから ずっと通い続けている集落とそこの人々は、ちょっと古代に近い、自然に近い存在という感じを受けた。


星のきれいな夜に、神社前の舞台だけが浮き上がり、神楽と太鼓が奉納された。

 
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町の人が町と山の神様のために奉納する舞と音は、素晴らしく澄んでいて感動した。


闇に響く笛と太鼓と鈴に人間の無垢な営みのかたちを感じることができた気がした。


夜は集落の友達の家に泊めてもらった。
友達の友達ということで快く受け入れてくれた。
いろいろな話を遅くまで語ってくれた。

屋根の上に寝っころがって、一面の星をみながら、
初めて見る山から上る三日月を眺めながら


とても素直な心持ちで聞けた。


長年、ぼくが消化しきれずにひっかかってた言葉を噛み砕いて、吸収できるかたちに置き換えてくれた。


宇宙と小宇宙いう言葉を。


いろんな言葉をもらった。次の旅までに消化しきれるかどうか分からないくらい。


予想以上に収穫の多い濃密な旅になった。


京都の友人がいなければ、見聞き感じれなかったことばかり。

まだ2回しか会ったことがなかったのだけど、自分の図々しさを大切に、友達の人間性には手を合わせて感謝せずにいられない。


一期一会。


東京の日常の細分化された時間のなかで頭の回転が止まるのが怖いけれど、それはまた別のはなし。