こんばんは。
大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!
日だまり訪問看護ステーション
訪問看護師 山田万理です。
先日行った講演に対しての
子供たちからの感想が
先生から送られてきました。
『がんについて知り
いのちの大切さを考えよう』
というテーマで講話をしました。
がんという死を予感させるシビアな病気を
子供たちにどうやって伝えるべきか
考えて言葉をひねり出しました。
祖父の喪失体験を話して
今を生きている私たちが
大切な人ががんになってしまった時
何ができるだろうか
どうすれば命を大切にすることが
できるだろうかを
一緒に考えました。
頂いた感想には
大切な人や大好きな人が死んでしまうのは
とても悲しいことなので
これからは、大切な人や大好きな人には
しっかりと感謝の気持ちを伝えて
がん検診を受けてもらおうと思いました
がんが予防できることを知って
しかも小学生からできることも
教えてもらったので
家族にも話して予防したいです
がんは早く見つかったら
治療することができると学んだので
大人になったら
がん検診を受けたいと思います
看護師さんが一生懸命おじいさんの
がんに寄り添ってあげたことが
素敵だと思いました
私もがんの人が身近にいたら
寄り添いたいと思いました
今まで以上に
命の重さを知ることができました
命には終わりがあるから
自分の命を大切にしていくことが
大事だと思いました
私が伝えたかったメッセージを
まっすぐに受け取ってくれたことが
伝わってくる感想でした。
嬉しかったし、励みになったし
癒されました。
小学5.6年生のみんなと先生
保護者の皆様に感謝申し上げます。
昨年11月に隣市の小学校で
命の授業のお手伝いをしました。
授業の目的はがん教育と
子ども発信でACPを広めることです。
ACPというのは人生会議と呼称される
アドバンスケアプランニングのこと。
今ここから最期までをどのように生きたいか
これから先に起きる
健康上のアクシデントやトラブルに
どのように対応するか
望む医療や拒否したい処置を
あらかじめ話し合って決めておくことです。
私は人生会議という呼称が気に入ってます。
人生会議は生き方会議です。
小学校の命の授業は2コマ連続で、
まず、外来と訪問診療をしている医師が
がんについて、在宅医療について
がんを予防するためにできることや
がん検診を勧める講義をして
その後に、余命3ヵ月と告知された父親に
大人になった自分たちなら
何をしてあげられるか考えるという
グループワークをしました。
グループワークでは
早く死んで生まれ変わってから
好きなことをすればいいという
リアルとファンタジーの区別が難しい
児童の意見や
早く楽にしてあげたいから
海にドライブに連れて行って
沈めてあげるとか
サイコパスな意見もあって
恐怖すら覚えました。
どうしたら小学6年生に
いのちの尊さを
伝えられるんだろう?
思い悩んでしまいました。
でも私は
その答えを見つけました!
がん教育の講師依頼をされたときに
6年生対象のキャリア教育の講師も
依頼されました。
6年生が今、将来なりたい仕事を考えて
どうしたらその仕事ができるかを
調べているから
看護師になる夢を実現させた私に
夢を叶えるまでのストーリーや
看護師の仕事のやりがいや
大変さなどを話してもらって
仕事をするって
素晴らしい事なんだと伝わる
授業にして欲しいと要望されました。
私は生まれ変わってもまた私に生まれて
看護師になりたいと思うほど
看護のお仕事が大好きです。
我が子の母校ということもあり
是非に!と引き受けました。
主任の先生から依頼を受けたのは
命の尊さをどのように伝えたらよいか
思い悩んだ日の翌週のことでした。
このタイミングで授業ができたことに
感謝しています。
キラキラした目で私の話を聞いて
熱心にメモしたり、次々と質問してくれる
児童の姿に救われました。
お仕事というのは
自分が持つ知識やチカラ、人格で
人や社会に貢献すること
お給料は
ありがとうという感謝の気持ちや
嬉しい、楽しい、ハッピーとか
人の心を動かしたことで得られる対価
大人になると1日のほとんどが仕事だし
夏休みのような長い休暇はないから
どうせなら楽しいと思える仕事をした方が
幸せに過ごせるんじゃないかなと
伝えました。
将来やりたいことが
決まっている子はいるかな?と聞いたら
ピーンとまっすぐ手をあげる児童が
何人もいた。
強いまなざしを見て
ああ、日本の未来は明るいと
希望が持てた
私が夢を叶えるために
してきたことを話しました。
叶えるためにすることを書き出す
できることからやってみる
諦めずに何度でもチャレンジする
頑張ることに疲れたら休憩する
努力がツラい時は
違うことに興味を持ってみる
尊敬する人を見つけて真似してみる
大切なことは
自分に負けない強さと
自分を信じる勇気を持つこと
それ以上に大切なことは
応援してくれる人に感謝すること
人は誰しも1人では生きられない。
周りの人に支えられて生きている。
塾やサッカーの練習の送り迎え
美味しいご飯が食べれるのも
温かい部屋で過ごせるのも
お布団にくるまって寝れるのも
当たり前のことじゃない。
自分の最大のライバルは自分。
叶ったらいいな、これくらいでいいか
自分には無理だろうなと
甘やかしたり否定して
行動しなかったら夢は叶わない。
だから自分に負けない強さが大事。
自信って自分を信じること。
勉強したり練習して
たくさん努力したり
ツラいことや壁を乗り越えるたびに
自分を信じる強さが強くなる。
最大のライバルは自分だけど
一番の味方も自分
人と比べたり
どうして自分はできないんだと
自分を責めたり
これ以上頑張れない
やれる限りを尽くして
疲れてしまった
そう思うなら自分の味方になって
自分を守ってあげなきゃね。
立ち止まって別の道を探す
タイミングなのかもしれない。
逃げるが勝ちの
タイミングかもしれない。
私は看護師以外にも
夢がありました。
小学生の頃
年1回演劇鑑賞の日がありました。
初めて物語に心を動かされ
涙を流す体験をしました。
感動したのです。
舞台女優になりたかった。
子供の頃、妹の髪の毛を
結ぶのは私でした
思い通りで喜ぶ妹を見て
美容師もいいなと思っていた。
空想家だったから
物語を書く人にもなりたかった。
人の心を動かして感動をさせたり
幸せにしたり
優しさや癒しを
与える存在になることが夢だった。
看護師になった今、
配役は限られるけど
日々たくさんの人に出会って
娘、孫、友達、姉妹役を
演じているとも言える。
シャンプーやヘアカラー
髪の毛を結い整えて
時々バリカンやハサミでカットして
美容師気分も味わっている。
本も出したし
こうしてブログを書いて
人に伝えたり
TikTokで動画配信をして
演出だってしている。
子供の頃の夢を
全部叶えることができた。
大人になったらなったで
やりたいことが次々に出てくる
夢を見て叶えて
また夢を見る
叶えるために今を生きる
その繰り返しの人生
幸せな人生を送っている。
なりたい仕事が分からない
夢が見つからない
それでもいい。
そんな時は
しっかり食べて寝て
体を動かして健康に過ごすこと
毎日を楽しんで生きること
自分が好きなことを書き出す
1日のおわりに楽しかったことや
頑張ったことを書いてみる
自分が好きなことを
仕事にしている人がどうやって
夢を叶えたか調べて真似をする
この前看護短大からの友人とランチをした。
学校の先生体験を話したときに
言ってくれた。
「万理ちゃんは自分が好きなことを
自分でよく分かってるよね。
好きな物とか服とか
これをしてる時間が好きとか
分かってるから
次々に実現できるんだね。
万理ちゃんが授業をして正解だよ。
万理ちゃんが伝える言葉には
チカラがあるからさ」
嬉しかった。勇気づけられた。
やっぱり持つべきものは友だ!
うん、確かに私は
自分の好き嫌いをよく知っている。
だから嫌なことは遠ざけるし
頑張ると決めたら集中する。
自分をご機嫌にするのも上手だ。
小学6年生って良くも悪くも
SNS世代だから
調べることは得意なはず。
自分の『好き』に気づいて
好きなことを仕事にしている人が
どうやって夢を叶えたか
たくさん調べればいろんな道が
見えてくるだろう。
とにもかくにも
命を大切にすることが一番大事。
命を大切にするって
健康で自分らしく
今を楽しんで生きることだと思う。
死と対比して
命の尊さを教えるよりも
夢を叶えるために
命を大切にして生きていこうという
希望的観測が大事なのかもしれない。
キャリア教育とがん教育の
ステップバイステップが
命の尊さを教えるための
最強な方法だと発見した。
授業で質問をたくさんもらった。
Q:やりたいことが2つあります。
どっちをやった方がいいですか?
A:どっちもやっちゃえばいいじゃん
1つは本業、もう1つは副業で。
どっちを本業にするかは
どっちの方が人や社会に役に立てるか
どっちが自分が楽しく過ごせるかで
決めればいいんじゃないかな?
Q:落ち込んだ時はどうしたらいいですか?
ほっそりとした女の子が弱々しい声で言う
A:質問するの勇気がいるよね。
ありがとう。
私は自分をご機嫌にする方法を
たくさん知ってるんです。
心がつらいとき、体がしんどいとき
心も体も疲れ果てている時
その時の状況で
ご機嫌にする方法は違って
自分が好きなことを知ってると
ご機嫌とりが上手になるよ
Q:訪問看護のお仕事は儲かりますか
A:たくさんの人の困りごとを解決したり
幸せにしたり心を動かすことの対価が
お給料だって伝えたよね。
私は同じ目標を持つ仲間に出会えたから
会社を作って社長になりました。
1人じゃできないことを
みんなでできるから
たくさんの人を感動させられる。
だから儲かる仕事だと思ってるよ。
これだけは覚えておいて。
楽して儲かる仕事ってないからね。
手にしたお金に温かい気持ちが
乗っかってなかったら
もしかすると犯罪に
手を染めてしまったのかもしれない。
メモを取りながら
真剣なまなざしで話を聞いてくれて
ここには書ききれないけど
質問をたくさんしてくれて
そのひたむきさが
11月に感じた心のモヤモヤを
解消してくれた。
6年生のみんなに感謝します。
みんなの未来は
キラキラと輝いています。
みんなの夢が叶うことを
願っています。
4月からは中学生だね。
みんなの人生に幸あれ!!
笑顔の花がたくさん咲きますように。
それでは今日はこの辺で。
最後までお読み頂き
ありがとうございました。