こんばんは。

大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!

日だまり訪問看護ステーション

看護師 山田万理です。



昨日のブログで

大切なのはスピードではなくて

(判断を)誤らないことと書きました。


でも!

自身が下した決定が

どのような変化をもたらすか未来予測して

最悪の事態を招く恐れがあるなら

理想とかけ離れているなら

迅速な意思決定が必要です。





昨日のブログのHさんを

救急搬送しました。


Hさんは、前頭側頭葉型認知症で

失語症があります。

自分の思いを表現できません。

嫌なことをされれば歯ぎしりをしたり

唸り声を上げたり、全身に力を入れて

不快な感情を表現します。



今までご家族が、Hさんの思いを汲んで

重要な意思決定をしてきました。

人生は選択決定の連続です。



先週の水曜日、ショートステイから

帰宅した夜は信じられない量を

食べたそうです。

翌日から急に食べなくなり

眠っている時間が長くなりました。



お茶とポカリスエット数口しか

飲めなくなってから今日で5日目です。

点滴は4回行いました。



3、4回目は脱水のため血管が細くて

細い針を使って数回トライしても

血管に入らずアセアセ

奥様に説明して皮下点滴を行いました。



血管が確保できないということは

極度の脱水状態です。



点滴をしても尿量が少なくて

茶褐色の尿なら

点滴の効果が乏しくて

生命の危機的状況に近づいている

ということです。





昨日、在宅医から

息子様娘様の都合の良い時間に

クリニック外来で栄養管理を

話し合うことを提案されました。


✓目を離したくない(1人にさせたくない)

✓息子様の帰宅が遅いと21:00頃

とのことで受診できませんと仰るので

私が伝書鳩になりました。



このままじゃいけないのは分かる

本人と家族の負担が少ない

栄養管理方法を考えたい

今すぐ胃ろう造設というのは決定できない

上差し

昨日時点のご家族の意向です。



嚥下機能の評価と栄養管理方法を

検討するために入院することで

話がまとまりました。



今日、受け入れ先の病院から

9日10:30の入院予約の連絡がありました。

奥様に伝えると

「日に日に弱って痩せてるし

反応が鈍くてほとんど寝てるけど

様子見ても大丈夫かなぁ。

取り返しのつかないことになったら

どうしよう。

先生(在宅医)から連絡ないから

このまま様子を見てもいいってことかな。」

不安そうです。

在宅医には報告しています。


バイタルサイン(熱、血圧、脈、spo2)は

正常~軽度の異常です。

ぼんやりしていても目を開けています。


往診の適応かというと

訪問看護の観察と報告で経過観察をする

というのが妥当なんだと思います。





ただ、看護師23年の直感が

ザワザワするんですアセアセ

急変を見逃したら

対処が遅れたら

ご家族と日だまり訪問看護の未来に

深い傷跡をつくりそうだもやもや



それを避けるために

スタッフとカンファレンスをしました。

こういうときこそチーム力です。

ダイヤグリーン積極的治療を望んでいて

 意識レベルが低下しているなら

 救急搬送の対象ではないか。

ダイヤグリーンバイタルサインが安定していて

 点滴に反応して尿量がキープできてたら

 明日まで経過を見る

ダイヤグリーン飲食できなくなって明日で1週間

 入院が金曜日だと生命の危険が予測できる

 タイムリミットは明日だと思う



Hさんはまだ70代で

ご家族は積極的な治療を望まれています。


入院したら会えなくなるから

可能な限り自宅で治療をして欲しいと

要望されたので点滴しています。


自宅でできる点滴は水分補給程度で

タンパク質、炭水化物、脂肪など

エネルギー源は確保できません。


経鼻胃管留置なら注入できますが

医療事故のリスク回避のために

胃管留置後のレントゲン撮影が

必須条件です。

自宅では開始することはできません。



娘様と息子様が帰宅される時間を狙って

奥様に電話連絡をしました。

✓点滴終了後の尿量

✓口から飲んだ量を確認して

急変リスクが高い状況なので

訪問して観察させて欲しいとお願いしました。



日だまり訪問看護は

自宅看取りを決めたご家族に

パンフレットを使って看取り教育をします。

死を迎えるまでの状態変化が

1週間前、数時間~数日と時系列で

イラストで描かれています。



Hさんのご家族にとっては

脅しになる危険がありましたが

パンフレットを使って説明して

最悪の事態を避けるためにも

なるべく早く高カロリー輸液もしくは

栄養剤を注入することが望ましいと

伝えました。



私は今日

息子様に初めてお会いしました。

とても重要な意思決定になるので

お会いできて良かったです。



昨日のブログです

下差し



家族全員が医療処置を望むと
一致しました。

私は私でスタッフとカンファレンスをして
✓バイタルサインに異常がある
✓尿量が少量
✓意識レベルが低下している
✓救命救急医療を受けることを望む
このどれかに当てはまれば
救急搬送すると決めていました。


在宅医に報告して救急搬送の許可を得て
救急車を要請しました。


積極的治療を望んでいる方が
連日点滴を投与しても効果が乏しく
意識レベルが低下している
上差し
救急搬送の目的を伝えたら
レスキュー隊も駆けつけました。


いつもだと色んな人が同じ質問をしてきて
さっきあの方に伝えたんですけど!
ということが起きますもやもや
現場が騒然とします。


今日の救急隊とレスキュー隊の
ファインプレーは素敵キラキラでした。


「自分は救急救命士の○○と言います。
お話を伺わせて下さい。」
礼儀正しくて落ち着いた雰囲気。


1月に1日2回も救急搬送した利用者がいて
2回とも同じ救急隊とレスキュー隊が
セットでやって来て
そのうちの一人が呆れた口調で
「またですか?
今度は何なんですか?」って
言ったんです。


私だって好きで呼んでないわムカムカ
まさか低血糖で昏睡状態なのに
帰宅を促されるなんて思わんかったし!!
上差し
顔には出たかもしれないけど
言葉は飲み込みましたグー


雪がちらついて凍えた日です。
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いろんな人がいます。
今日は1日の終わりに
素敵な集団に出会えたから
幸せで充実した1日でしたクローバー


明日(今日)は娘の中学校の入学式。
娘の学校行事のタイミングで
私しか対応できないタイミングで
緊急コールが入ることが多くてアセアセ

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下矢印




今日、Hさんと向き合わなければ
何か起きるような胸騒ぎがしていました。
Hさんが入院して
適正な医療を受けられますように。



それでは今日はこの辺で。
また明日。