BLです。


ご注意下さい。












6月 某日 都内



「じゃあそれでお願いね!」


「おー上手く行くといいな?」

「そこはもう出たとこ勝負だよねっ」


「まぁ、あとは…頭の片隅で良いから
 明日はワクワク、覚えておいてよ?」

「は、はーい(笑)」


「2人だけの夜か・・・」


「り、リーダー!/////」


「お幸せに(´・∀・`)」

「まだ早いからー(///‘◇‘///)キャー












なんか

最近、あいつの様子がおかしい


まぁ、いつもおかしいけど・・・

なんつぅの?
コソコソしてるっつーか?



「へ、へーーー・・・」


「いつもよりワクワク?うーーん…
セカセカしてる気がするんだよなぁ」


「まぁ、ニノの誕生日が近いからだろ」


「おまえもじゃん?」


「そうね、いつもついで感しか感じないけど?」


「そこは諦めてよ」


「とっくに諦めてるわ!」


「んはは(笑)おまえのメインはちゃんと居るんだからまーくんはあげないよ?」


「お、言うねぇ〜
  でも、たまには俺も思い出してね」


「・・・ハーイ」


「わぁ、心こもってなーい」


「じゃ、あんがとね。切るよー」


「はいはい、お幸せに」



・・・・・ったく

珍しくニノからかけて来たと思ったら
惚気の宣戦布告を食らったの?俺?

てか、あいつは大丈夫なのか?
もう既に怪しまれてんぞ・・・・
隠し事の出来ない男だよ(笑)

いや、流石ニノなのかもしれない

あいつには隠し事は出来ないね


頑張れよーー親友!











ワクワク学校 大阪 前夜



「リハも滞りなく進みまして、残すは明日の本番を頑張るだけです!明日に向けて!今日はいっぱい力つけてください!カンパーーい!」


『かんぱーーーい!』



メンバーも、後輩も、スタッフも居る中
まーくん以外が集まり食事会が始まった。

あいつは他の仕事で途中から来るって
言ってたけど、いつ到着すんだろ?

ちょっと離れたテーブルにいるマネに
確認してみる。



「なぁ、相葉さんって何時に来るの?」


「あ、えーと、さっき確認したら
 23時は過ぎちゃうみたいですね」


「ふーーん…そっか」


「何かありました?」


「べつにーー
  何時なのかなって思っただけ」


「大丈夫です!
 日付け変わる前には到着しますよ」


「ふーーん…」


なんだよその含みのある言い方は・・・


じとっとした目で睨みつけ
また自分の席に戻ると
隣に座ってたリーダーが


「ニノこれ、おまえ好きそうな味だったぞ」


「あー、どうも」


なに?今日は甲斐甲斐しく
世話焼いてくれるねぇ
いつも1人でボーッと飯食ってんじゃん?

やっぱみんな意識してくれてんのかなぁ

日付けが変わったら・・・・
きっとみんなでお祝いでもしてくれるんだろう

そういうのにはいち早く気がついちゃう自分は
本当、可愛くないと思う

それでも色々考えてくれて
みんなの為にと驚いて喜んであげなきゃなーとかちょっと身構えていた



でも、そこに・・・・


あいつも居てくれなきゃ、ヤダなぁ・・・・



「あ、美味いねコレ」


「ほらな!もっと食え!」


「あーそんなに?(笑)」





23:50


まだ来ない・・・・

あいつ、仕事押してんのかな?


この感じだと
直接ホテルに帰ってから会う感じかもなぁ・・・


寂しくなる気持ちを押し殺して
温くなったビールをチビチビ飲んでいると
テーブルの上に置いておいた携帯が震えた。


画面を見るとまーくんからの着信

慌てて出るとあっちも慌てた様子だった。


『もしもしっ!カズ!』


だから俺は至って冷静を装ってみる。


「あー、はいよ?どうしたの?」


『誰にも言わずに急いでそのレストランのトイレまで来て!』


「トイレ?ちょ、お前どこにいんの?」


『良いから急げーー!時間ない!』


「お、おー」


言うことだけ言って慌てて切られる。


な、なに?もう着いてるの?
何やってんだあいつ・・・・


周りを見渡すともうみんな自由な時間を過ごしている感じで
もう、おっさんは眠そうにしてるし
潤君はいつものようにスタッフと明日の打ち合わせに熱が入っているし


シレっと抜けても平気そうだな・・・・


携帯だけ持って何も言わずに立ち上がると
気がつかれないよう静かにその場を離れた。


宴会室から少し離れたトイレに小走りで向かう


時間が無いって事は俺の誕生日の事だよね?
なんかしようとしてんのか?


怪しんでみるものの
内心は凄いドキドキしていた。


あいつ、ロマンチストだからなぁ・・・


トイレの目の前にまで来たけど誰も居ない。


中に居るのかな?


扉に手をかけ開けようとすると
トイレの横にある扉の方が急に開けられて
出て来た手に掴まれ、あっという間に
中へと連れ込まれてしまった。



「ぅわぁ!!!!」



ボフッ



「つっかまっえたーー!」


「なっ、な、なんだよ急に?!」



気付けばギュッと抱き締められてて
反射的に顔を上げると
100%の笑顔が出迎えてくれる。



「ふふふっ ただいま!」


「お、おかえり・・・」


「よしっ 間に合った!あぶなかったー」



携帯の画面を覗き時間を確認すると

23:57

ほんとにギリギリだ


「まーくん・・・
 2人きりになる為にココに呼び出したの?」


「うん!だってあの場に行っちゃうとみんなに捕まっちゃうしさ、日付け変わってすぐ言いたかったし!」


ね?って微笑む顔にドキッとする。


もう、こんないい歳なのに
世間からみたらいいおっさんだよ?


それなのにこんなに生まれた日を
大事にしてくれるから

いくつになってもきっとずっと変わらない
おまえの優しさにキュンとしてしまう。


「でも日付け変わってカズ居ないの気がついたらみんなビックリするんだろーね!」


「あ、そうだよ。大丈夫かな?」


「まぁ、そこは松潤とか何とかしてくれるよ」


「おい・・・・ほんと大丈夫か?」


「あ!カズ!シッ!」


廊下の外から足音が聞こえた。


ドキッとして思わず顔を見合わせる

扉の方に目線を向け様子を伺えば
トイレに入っていく音が聞こえて
パタンと閉まる音の後、また静かになった。


ホッとしてまーくんへ顔を戻すと


急に

表情を変えたまーくんが俺を見つめていて


その色を含んだ表情に囚われ



「まー…く・・・・んっ!!」



あっという間に口を塞がれる。



息つく間もなく口内に入ってる来る 舌

従順に受け入れると 絡め 取られ

堪能するような 動きで 口内を 熱くする。



「っ・・・・・・ふぅっ・・・・」



「んん・・・・ぁ・・・・・」



どれくらい 貪りあってただろう


足に 力 が入らなくなる位の濃厚な口付けに 
いつの間にか
もたれるように全て預けていた。


やっと離してくれた時には

繋がり あった 糸が

最後まで 離れがたいように 
繋がっていて



「ハァ・・・・も、苦しぃって・・・」



「くふふ、カズ生まれて来てくれてありがとう
   お誕生日、おめでたまきん!!」



キス をしている間に

日付けは変わっていたみたいだ



俺の生まれた日に貰った最初の言葉は


大好きな奴からの感謝と祝福




あぁ・・・・俺、幸せだ・・・・・・







つづく

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ニノちゃんお誕生日おめでたまきん☆


まずは前編を日付け変わった同時に載せる目標
見事達成出来ました♡(๑´ㅁ` ๑)あー良かった
今日は自担生誕祭ですからね!
さぁ、何回更新する気だ?!(笑)
あ、自分で自分の首をしめた…

そしてちょっとスペシャルなお話しも
舞い込んでいます♡

ではまた会いましょう(笑)