悲劇のヒロインになるつもりはないよ
でも私はお嬢様ではなくて、わかってたけど
どうにもならないことは世の中に沢山あった


今更、大御所が動き出してくれて
出来ることはするから相談しなさいとか
嬉しいんだけど私の半年かけた決意は
どこいったの?みたいな気分になった


私だって散々考えたのに今更
決意の足引っ張るなんて酷いと思った

逆恨みだけど、逆恨みせずにはいられなかった

結論は見え見えなのに、って何度も思った

でも相手は私のために動いてくれていて
彼が起爆剤となって学校全体が動いてくれて
それは感謝すべきで、また、素直に考えても
非常に嬉しい夢みたいなことに違いはなかった


よく考えてみても、
私は孤独で未熟な1ピアニストに過ぎず
存在を惜しんで引き止めてくれる人が
いるってだけで本当は非常に本望なんだよね

こんなありがたいことないよね
わかってるんだよ…本当は。


今まで頑張ってきたからこその
成果こそ、これなのかもしれないよね

引き止めてくれる人がいる


頑張らなきゃ。
私は精一杯生きてますよって
いつでも胸張って帰れるようにしなきゃ


私は堕ちてないかな。