努力しているのに成果が出ないということは、
勉強に限らず、仕事やその他の場面でも
起こりうることです。
そもそも努力は、
「ある目標、目的を達成するために
途中で休んだり怠けたりせず、
持てる能力の全てを傾けて事にあたること」です。
(新明解国語辞典より引用)
そしてこれは、
評価の視点を絶対的にするか相対的にするかで
本来のゴール(目標達成)が変わってくる可能性があります。
「努力しているのに成果が出ない」というとき、
そういう人の多くは、
この努力を絶対的に評価していることが多いです。
ここで言う絶対的な評価とは、
「他との比較を排除し、自己が感じる具合」を尺度として
その努力を評価しているため、
それに対して結果が付いてきていないときに
「こんなに頑張っているのに何で?」とか、
「必死になってやっているのに報われない」とか
後ろ向きな感情を生みやすくなります。
または、
「結果はどうあれ自分なりにここまでやれた」とか、
「頑張れた自分に満足!」など、
本来の努力をする意味(ゴール)とは違うベクトルでの
満足を得ることもあるでしょう。
しかしながら、何のために辛い思いをして頑張るのか、
その本来の目的を振り返ってみると、
過程はどうあれ、結果が付いてこなければ、
本質的な満足は得られないはずです。
これは逆に言えば、
大した努力をしていなくとも
望む結果を手に入れることができたとしたら、
大きな満足に繋がるとも言えます。
世の中、結果至上主義は
疎まれる傾向にあることも否めませんが、
本来の努力の意味に従って言えば、
過程よりも結果が重要であると言えるのが
現実でしょう。
この点を踏まえて努力の評価を考える場合、
相対的な評価基準が必要と言えます。
ここで言う相対的な評価は、
「他者と比較の上でどうなのか」ということを
中心にして考えていきますので、
「自分なりに頑張った」と言った、
曖昧な自己満足を排除して評価することになります。
また絶対的評価に伴う「感情」に任せた
自己満足という着地点を設けず、
目標を達成できているかどうか、
その結果で努力の具合を判断する側面ももつため、
これは大変厳しい評価基準であると言えます。
しかしながら本来の目標を追う場合、
その結果は「成功」と「失敗」以外には
存在しないのが現実です。
受験やで言うところの「合否」や、
就職で言うところの「採用・不採用」、
ビジネスで言うところの「成功・失敗」など、
いかなる努力もその結果が伴わなければ
意味がないと考える、
これが相対的な評価です。
本当に達成したい、もしくは
達成しなければならない目標があるのならば、
それに向けて努力をしなければならないのは
もちろん必要ですが、
多くの場合、その目標を達成するには、
他者との競争が付いて回るものです。
そして目標を達成することにこだわり続ける以上、
それに向けた努力は、全て相対的な評価を
下していかなければなりません。
「自分なりに頑張った」といった絶対的評価のもと、
自分の努力を評価して感情的な満足を得たり、
不満に思ったりする時間があるならば、
ライバルに絶対負けないだけの努力を
日々重ねていくことです。
これはあくまで、
ある目標を絶対に達成したいということのみを
前提に考える、結果至上主義上の意見です。
先にも言いましたが、それ以外にゴールを見出し、
満足を得ることが悪いと言っているわけでは
もちろんありません。
ただ、結果にこだわっていくということは、
そういう厳しい基準で、常に自身を判断する
ということが必要になるのではないでしょうか。
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