みなさんこんにちは。サンマインドの妹尾です。

 

本日は先日ご紹介したリン酸処理について、その欠点と解決策についてご説明しようと思います。

 

欠点は大きく3点あります。

 

①思った通りの柄を再現できない可能性がある

リン酸処理の最大の欠点は、思った通りの柄を完全には再現できない可能性があることです。リン酸処理は化学反応によって金属の表面に被膜を形成して柄を出す技法です。そのため、事前のサンプルで大体こんな感じの仕上がりになるということはできますが完璧にその通りになるかは全て反応次第になりますので意匠に強いこだわりのある設計者の方だとこの柄じゃない!と思う可能性があります。

 

↓↓↓リン酸処理の結晶模様↓↓↓

 

しかし、リン酸処理でできる模様は化学反応でできる結晶のためこちらでコントロールすることはできず、出た柄を受け入れるしかありません。色の濃淡はじめ、できたものに対して後から補修をすることができないのがリン酸処理の弱点です。

仮にサンプルと全く同じ柄のものができたとしてもいざ現物を施工すると太陽光の当たり方などでイメージと違う見え方になる可能性がありますが、その場合でもそれを受け入れるしかありません。

 

②加工できる材料がスチールのみ

リン酸処理は前工程として溶融亜鉛メッキ加工(いわゆるドブメッキ)を必要とします。そのためボンデ鋼板(スチール)には対応できますが、そもそもドブメッキできないアルミパネルなどには加工できないとう問題もあります。

 

③非常に高価

リン酸処理加工ができる会社は日本に数社しかなく、非常に希少な技術です。そのため加工賃が非常に高く予算を逼迫する恐れがあります。

 

 

これらの問題を解決すべく、弊社の取引先の塗装工場ではリン酸処理を塗装で再現する技法を開発しました。既に採用された実績もあり、昨年弊社で設計・施工した金沢市のセレモニーホール改修工事での外装もアルミパネルにリン酸処理風塗装を施したものになります。

 

 

 

 

 

↓↓↓リン酸処理風塗装のアルミパネル↓↓↓

 

リン酸処理のやリン酸処理風塗装のことでお困りの方はぜひ一度、弊社にご連絡ください!!

金属工事のことはなんでもサンマインドへ!!