2009年5月6

子どもの家で迎える、モモ2歳の誕生日



船乗り日記



伊藤桃、2歳になりました。インド洋で迎える誕生日!


気づいたら超盛大なイベントになっていて、船中の人たちからたーくさんの手作りのプレゼントをいただいた。
モモ的にいちばんのお気に入りは、子どもの家の和子先生がフェルト生地で作ってくれた小さな赤いポシェット。

中にはリンからもらったシャボン玉を入れて、毎日肩からかけている。


モモが今ちょうどボタンのつけはずしに夢中なので、
ちょうど彼女にとって作業しやすい大きなサイズのボタンとボタンホールがつけてあった。


なるほど~。やっぱり先生はさすがだなーという感じ。




船乗り日記




昨日も高子さんと一緒にトーク企画をしているあいだ中、やけにおとなしいと思ったら
和子先生のお膝に座ってなんと60回以上、ボタンをつけたりはずしたりを
繰り返していました。すごい。




船乗り日記
大人のイベントにだって、たまには参加しちゃいます。・・・飽きないように、ポシェットやおやつをたくさん持って。



モンテッソーリの子どもの家では、お誕生日の日に子ども自身が地球儀を持って、
太陽にみたてたキャンドル(船では火がともせないけれど)のまわりを
年の数だけ歩いて周るという「儀式」をする。


地球が太陽の周りを1周したら1歳、2週すれば2歳というふうに。


お友達の誕生日がくるたびにこれをやる。

だから子どもたちは、楽しみながら、「1年」の概念をからだで学ぶ。

「1年」というのは地球が太陽の周りを1周することなんだということが、自然とわかるようになる。



船乗り日記



お誕生日の日にはその子の親も子どもの家に保育参観する。

本人が地球儀を持って歩く間に、親が「生まれた頃の●ちゃんはこんな風でした。1歳の頃はこんな子で・・・」

という風に、その子がどんな人生を生きてきたか、他の子にも話して聞かせる。

まだよくわからないながらも、地球儀を持って一歩一歩、ゆっくり太陽の周りを歩くモモに感動!
ぐるっと2周したとき「2歳のお誕生日、おめでとう~」ってギュッとされて、でへへと笑った顔。最高でした。

世界中すべての子どもたちに、子どもの家で誕生日を迎えてほしいなあ!




船乗り日記
夕方はいつもプールデッキで遊びます。2歳の誕生日プレゼントには、シンガポールで悩殺セクシービキニを購入。




誕生日の翌朝は、モモの起きがけ、私がハワイアンを口笛吹いていたら
「それ、なんのうたー?」と聞いてきた。

「ハワイのうただよ」と言うと、少し考えてから

「ハワイ、またいこうねー。パパと、ママと、ももと、いこうねー」と言う。


モモが1歳4ヶ月のときに、家族3人で行ったハワイイ。
たった9日間のことだったけど、モモは今もちゃんと鮮明に覚えている。

あ: 「そうだね、また絶対行こうね」

も: 「パパ、サーピンしたいとおもうよー」

あ: 「そうだね、パパはまたハワイでサーフィンしたいだろうね」

も: 「ももも、サーピン、したいのー」

あ: 「今度ハワイに行ったら、もももサーフィンしようね」

も: 「もも、サーピンできないとおもうよー」

あ: 「もう2歳のお姉ちゃんになったから、できるんじゃない?
    パパと一緒にサーフィンしたら、桃もできると思うよ」

も: 「2さいのおねえちゃんになったから? うふふふふ」


…あとから読んだら、なんてことのない、何気ない会話。



でも、桃の2歳の誕生日の翌朝の私にとってはこれ、
今のモモの日々の成長を象徴するような、劇的な会話だったから、メモをしておいた。


目の前にないものに思いをはせること。
やりたいと思うことについて、それを自分ができるかできないかを考えて、ことばにして思いを伝えてみること。

そんな会話ができるなんて、まだまだ先のことかと思ってた。




船乗り日記

洋上ラテンナイト「フィエスタ」にて。有加とメレンゲを踊るモモ。楽しそうに、一丁前に左右に足踏みしてました。





「子どもの家」のなにがいいって、先生たちが、いい。


先生たちは、桃の会話の成長や集中力、スプーンや鉛筆をきちんと使う手首の動き、
走ったりジャンプしたり階段の上り下りに必要な大きな筋肉の発達、
そういう細かいひとつひとつを見つけて、ほめてくれるのが上手。


「愛ちゃんと大悟さんが、小さいときからよく話しかけて、
何でも自分でやらせて桃ちゃんのペースを邪魔せず応援してきてるからね」

・・・なんていう風に言ってもらえていて、とても嬉しい!


東京の保育園では私の「手抜き&放任育児」の
ありかたを批判されることも多かったから、本当に、とっても嬉しい。



ちなみに、そうやって褒めて育ててもらっているのは私だけじゃない。

高子さんも先生たちも、さすがベテランのモンテッソリアン。

私だけでなくどの保護者とも、そうやって会話している。


子どもだけでなく、保護者ともきちんとわかることばで具体的に褒めつつ、

修正するところがあればそれもさりげなく伝えていく、というやりかたがとても上手。


同行しているほかのご家族もみんな、そんな先生たちとの会話から、それぞれに多くを学んでいるようす。

子どもたちも、毎日表情が生き生きしてくるから、相乗効果でとても喜んでいる。



船乗り日記
お隣のお部屋のりょうせいくんと一緒にお風呂。船内では水資源も貴重だし、2人風呂、とってもエコです!




それに、「子どもの家」の活動はすっごく楽しそう。


巨大な模造紙に思いっきり絵の具で絵を描かせてもらったり、
こどもの日には和紙を水彩絵の具で染めるという作業を自分でして、
きれいな紙染めをした紙で先生と一緒にこいのぼりを作っていた。




船乗り日記
2歳になったばかりの子どもでも、自分で紙なんて染められるのか・・・ なるほど~。



自分でストローをちょきちょき切って紙コップに入れて、
コップを2つ(これも自分で)セロテープでつなぎあわせてマラカスを作る。


それを先生の歌にあわせて振って踊ったりとか、たくさんの道具を使って
クリエイティブなことを思う存分させてもらっている。


ビデオを隠し撮りしてもらったのを見ると1歳の子から5歳の子まで、
本当にびっくりするような長時間集中して、楽しそうに活動している。




船乗り日記




子どもたちは、毎朝9時から15時半まで子どもの家で過ごしている。


お母さんやお父さんは、そのあいだ自分の参加したい英会話・スペイン語会話クラスや
水先案内人のトークに参加する。ゆっくり手紙を書いたり、ひとり静かにデッキで風に吹かれる時間もある。


私は、仕事で乗船しているから、基本17時半まで先生たちにモモと一緒にいていただいている。


でも、自分で企画したトークがない日はいつも16時に迎えに行って、

桃と一緒にプールデッキで過ごすようにしている。



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ハルの腕立て伏せを真似するモモ。なんでもかんでも大人の真似をします。




船は、常夏のインド洋を順調に航海している。


私は、16時までに仕事を切り上げるために朝7時から最初の打ち合わせを入れている。

でも、こうやって時間をやりくりすれば、そのあと桃と楽しい時間を作れることがわかった。

私にもやればできる!という感じで、自分でもとっても誇らしい。


船の上に来て、ついに私も、脱・ワーカホリック宣言です。