
今月号のソトコトに、タヒチのあの人が登場している。
「タヒチのガビさんは、先住民の運動を率いて、
南太平洋でのフランスによる核実験を終結に追い込んだ偉大なリーダーです。
ぼくが雑誌ソトコトで連載している対話シリーズで、
そのガビさんに登場してもらいました。
なお、この連載のすみにあるコラム『ハチドリ通信』でも、
stop-rokkashoサイトを紹介しています。
雑誌で見てください。 辻信一」
そう、粋な企画の仕掛け人はもちろん、ミスター・タイムリーの辻信一さん!
インタビュー記事のタイトルも、さすが、かっこいい。
「石と火のまわりに集え タヒチ先住民の文化復興ムーブメント
ガビwith辻信一」
「石と火のまわりに集え」って、いいねっ! 本当に、嬉しい。

辻さんには、3月に帰国したピースボート第52回地球一周の船旅、
最後のタヒチ~フィジー~パプアニューギニア区間に乗船していただいた。
このとき、念願の辻信一さん×ガブリエル・ティティアラヒさんの対面がかなった。
それが今、辻さんの手で記事になり、ソトコトの紙面に載った。
大好きな人たちが、大好きな南太平洋に集合して、大好きなガビに出会う。
先住民の知恵と勇気から、みんながパワーをもらう。
つながりはまたつながりを呼び、輪は限りなく広がっていく。
幸せを感じる瞬間だ。
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※ちなみに、マエキタミヤコさん、田中優さんも同区間に水先案内人として乗船。
このときの楽しい様子はマエキタさんのブログに詳しいので、ご覧あれ。
( http://www.ecocolo.com/starblog/maekita/archives/2006/03/post_31.html )

マエキタさんは著書「でんきを消してスローな夜を」の一章、
書き下ろし小説にもこのときのエピソードをふんだんに使ってくださっている。要チェック。
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タヒチのガビは、私の人生の良き師匠であり、大切な友人。
ガビのことばには、いつもハッとさせられる。
タヒチやフィジー、イースターにいるときはもちろん、
東京で会っても、ニューヨークで会っても、オーラを失わない不思議なおじさん。
母なる土地を守るため、アイデンティティと誇りのため、
20年近く戦いつづけてやっとこぎつけた仏領ポリネシア核実験の停止に、思いを馳せる。

1996年、タヒチのピースウォーク。核実験停止を求めて、世界中から6万人が集まった。

1996年、タヒチに太平洋の仲間が集合。オールをかかげて麦藁帽子をかぶっているのがガビ。
六ヶ所のことを真剣に考えるようになって、改めて、
20年にわたって核実験反対のリーダーだったガビと、それを支えた人々の力に、
頭があがらない。
このままいくと、来年の夏には六ヶ所の再処理工場が本格稼動をはじめる。
海流に乗って、好きなサーフポイント・茨城の大洗くらいまでは汚染が運ばれてくる。
放射能で、青森のりんごや、三陸のお魚が食べられなくなる。
「次の世代に、おまえは何を残すんだ?」
ガビのことばが心に響く。
日本でも、がんばろ。
* * *
ソトコトに辻さんが載せたインタビューを読んで、
裸足に麦藁帽子のタヒチの長老、ガビのことをもっと詳しく知りたいと
思ってくださった方がいたら、こちらもご覧いただけると嬉しいです。
■7月17日「タヒチの師匠とロッカショ」
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10013721447.html
最近のクルーズでガビを9時間インタビューし、内容をすべて翻訳&掲載したものです。
※めちゃくちゃ残念ながら、ガビの文章はクリエイティブ・コモンズにはできません。
出版したいと思っている大切な内容ですので、印刷物への無断転載はおひかえください。
メールやウェブでの転載は、以下の出どころをくっつけて出していただければ大歓迎です!
[ 小野寺愛 「船乗り日記」 http://ameblo.jp/sunday0106 ]
いい出版社を知っている方は、ご一報いただけると嬉しいです。