歴史を作った名機 | SUN and FUN blog

歴史を作った名機

渋谷のエレクトロ機材専門店に潜入。

私の狙いはただひとつ...。

TR-808
$SUN and FUN blog-808
1981年に発売されたオールアナログ・リズムマシーン。

ハウスミュージック、HIP HOP、テクノ、エレクトロニカ、Dub...に数々の可能性と歴史と未来を与えたマシーン。1981年当時は、生音思考の強い時代であった為、あまりにもエレクトリックな音色にゴミ同然の評価をされた。
しかし、当時世界でも最先端のコンピューターミュージックを取り込んだYMOの影響で世界へと波及していく。
特にアンダーグラウンドでの影響が大きく、その後のハウス/デトロイト・テクノ/HIP HOPの新しい芽吹きや感性を支えた。

その功績は勿論、ポテンシャルの高さも下を巻く。

本当にいいダンスミュージックはリズムだけで踊れる。

現在、製造終了となっているものの、中古市場でも15~18万位の値がついている。

当初、私は後継機のTR-909と悩んでいた。
後継機でいて、808とは全く別の楽器と思っていいだろう。


潜入先の楽器屋にて、私はミッションを開始した。
●18:00 芸能事務所でいえば「人力舎」的な店員を捕獲。

人力舎は大手事務所ではない。しかし、アンタやおぎはぎなど笑いを”知ってる”やつがいる。
緩いけど知ってる そんな店員を捕まえたかったのだ。

●18:05 808と909を用意させる。
●18:10 808と909について執拗な尋問。
●18:15 試し打ち

909はMIDI(外部機器との相互)が可能であり、バンク(作ったリズムパターンの保管先)も808の2倍。
909は前期型と後期型でパーツが違い、後期型のパーツのほうが太い音がでる。

これだけ読むと、「909っしょ」となるが、大事なのは自分が好きかどうか。愛せるかどうか。共に闘っていけるかどうか なのである。

女と一緒さ。




そこから閉店まで2時間ほど試し打ち。

人力舎はどん引き。


結局、クラップの音だけは909の方が”散り方”が鮮やかだったが、他の全ての音色で808が好きになった。
何と言っても、Kickの音。
Attackも抜けも、太さも808の方がいい。

昔おれが半端ない爆音で、ラリー・レバンのMixやロス・エルマノスを流していた時に、4つ打ちを聞いて母ちゃんが「心臓のビートね」とか、「木魚みたいで落ち着く」といったのを思い出す。

そうさ、Kickの音は生命のリズム。
魂と鼓動と、欲望の世界への咆哮、刻印だ。
それだけのパワーが808にはある。
その一発、一発が宇宙船さ。



楽器は全てが完璧ということではない。
要するに、「足は綺麗だし、おっぱいも綺麗なんだけど、へそ毛がピロ~ってんだよな」的な。
おれは「へそ毛」が立ってたって気にしないさ。
倒したり、起こしたりしたい。

という具合でメンテも頼んで、16万キャッシュでぶっ払った。

ありがとう、人力舎。


人力舎の例えが解りづらい方々に補足説明させて頂くと、
「たのきん」で言えば、よっちゃん だ。

風呂屋の番台で勃起しているような奴だったが、今では浜崎あゆの第一ギターというポジションを持つしたたかさ。

目立たないけど、知ってる。

そんな店員を捕捉せよ。

つまり、綾南高校で言えばガードの越野だ。