これは、いまから5年くらい前から始まった出来事です。


最初のきっかけは、たまたま訪れた街からでした。


愛知県に、半田市という街があります。赤レンガ倉庫や運河が有名で、港が近いからでしょう、魚も美味しく、カフェやセレクトショップも沢山あるので時折車を走らせて訪れるのです。


その日も、半田のお気に入りのカフェへ行った後、夕飯のお買い物をして帰ろうとしていた時のことでした。


ある道を走っていた瞬間、はっ、と頭に飛び込んで来たものがあったのです。

と言っても明確な言葉や形があったわけではなく、なんというか、連絡網が入ったというのかとにかく、はっきりと「この近くに神様がいる」というのがわかったのです。



お寺ではなく、神社の気配でした。

もちろん大きな神社でそういうものを感じることは多いのですが、全く知らない場所からいきなりそれが飛んでくることは珍しく、「こんなにはっきり気配が飛んでくることもあるんだなあ」と思うほどでした。


ご縁がある神社かも、と思い、運転していた桜さんに「この近くに神社がある。こっち、左のほう。知らない?」と聞くと、住んでる訳ではない街の神社まで知らないよ、とのこと。

そりゃそうだと思いましたが、それでも絶対にある、それも近くにあるという確信がありましたので、カーナビで調べてもらいました。


すると、やはりあったのです。



それは、小さな山の上にありました。


ここへ行きたい、とお願いしたのですが、カーナビに入れてもざっくりした道案内で、しかも周囲には細い道が入り組んでいまして、雑木林の周りをぐるぐる回るばかりでどうしても入口がわかりません。


と、桜さんが、「多分だけどもう夕暮れだから、今はやめとけって言われてるんじゃないかな。本当に呼ばれてるんなら次にちゃんと午前中から来ればすぐ着くよ。」と言いますので、改めて後日出直すことになったのです。


さて、私以外の家族は普通に仕事をしておりますので、すぐというわけにはいかなかったのですが、その数週間後に再び半田へと訪れることが叶いました。


神社目指して近づいて行きますと、ある境界を超えたあたりでまたもバチっと連絡網が入りました。

今度はわかっただけではなく、はっきり引っ張られるのがわかったのです。


これは、今日はすぐに呼んでもらえるなと思っていましたら、やはり、こないだあれだけ探したのは何だったんだというくらいすんなりと、入口が見つかったのでした。