朝食にサラダしか食べなかったのでお昼を過ぎた頃からだんだんと腹がへってきた。それでも、やらなければならない諸々のルーティーンを一つ一つ丁寧終らせなければ気が済まないので外に出たころにはもうぺこぺこになっていた。それでも毎日続けなければならないことの方がよっぽど大事なのだ。僕は近くにあるインドカレーを食べることにした。このお店は外観がとても暗く、外からじゃ中の様子がみえないので初めて入る人にとってはかなり緊張する。僕も2年前に初めてきたときにはとても緊張した。だからお店が人気になるわけもなくてたいてい店内はガラガラである。ランチの時間に行ってもあまりにぎわっていた試しがない。
こういうお店はどこの街にもひとつくらいあって少し陰気なインド人がやっている。店内も薄暗くてたいていはインドの映画が流れている。あと匂いも独特だ。不思議なものでこんなにも客が入っていないのに潰れそうな気配はない。僕は、ほうれんカレーとバターチキンカレーを頼んだ。2種類選べるセットで980円だった。リーズナブルとは言えないが、そう高いわけでもない。奥からでてきたインド人の店員が僕が頼んだ2つはどちらも甘いから一つくらいは辛いカレー(ポークカレーやキーマカレー)にした方が良いと薦めてきたが、僕はそのままでかまわないといって注文した。
お店の中には女性が一人だけ。彼女はそろそろ食べ終わるらしく、皿の上に乗っているナンにはもう触れないといった感じだ。バッグからクスリを取り出して飲み終えると、勘定をすませるためにレジへむかう。僕のナンはまだきていない。
キッチンの方から生地をこねる音がきこえてきた。その間僕は何をするわけでもなく、なぜ僕はジェットコースターが苦手なのか延々と考えていた。そうして僕のカレーがやってきた。味は悪くない。ただ、サービスとしてだされたチャイがあまりおいしくなかったのはいささか問題かもしれない。