さて、一番最初の本は
中村文則さんの「何もかも憂鬱な夜に」です。
タイトルの通り読み進んでいると憂鬱な気分になってきます。笑
刑務官の僕と殺人犯で死刑間近な山井。
この2人のやり取りの不可思議さはどこか癖になります。
そして個人的に、主人公の友達で学生の頃自殺してしまった真下がお気に入り。
「思春期だから」の一言では言い表せないほどの葛藤をし、生と性についてグルグル考えている彼を見ていると、つくづく私は何も考えず生きていると実感。
真下の「人間に一番必要なのは、考えることだよ」と言うセリフが胸に響きました。
(でも考えすぎるが故に彼は自殺にいたってしまったと思います)
他にも読みどころはたくさんありますが、刑務官の僕の主任が自分も携わった死刑の任務について語るセリフがあります。
そこは一気に惹きつけられました。
「確かにこいつは人を殺したけど、喋ってみると普通の奴なんだ」と思う気持ちと「被害者の気持ちを考えると、こいつは殺さなきゃいけないんだ」と思う気持ちが主任のジレンマとなっていて、私自身苦しくなるような内容でした。
(そして主任を見たときの死刑囚の言葉が鳥肌もの...!)
この本は文字数も少なくページ数も少ないので、内容とは裏腹にアッサリと読めます。
激しい展開はありませんが、考えさせられる作品なのでオススメです。
中村文則さんの文章の書き方が好みなので違う本にも手にとってみようかな( ^ω^ )♪
