先ずこのイラストを見てみよう。
どうだろう。
緑の立方体が、ノモクロの立方体より不自然に感じる。
青いラインは収束を見せている。
モノクロのは、それに同期している。
つまり、消失点が一致しているのだ。
縁のはそっぽを向いている。
このイラストには2つの消失点があり、そこが不自然さを醸すのだ。
消失点は、
1点透視であれ、2点透視であれ、3点透視であれ、
複数あっては画像が破綻するのだ。
つまり、世界像の破綻である。
世界内存在の我は、一つでなければならない。
正に消失点が、我であり、
そこにこそ現実存在が成立するのだ。
消失点(Vanishing Point)が、
現実存在(Reality)を与えてくれるのだ。
世界を見る時、
その消失点を感じ、
我を客体化する。
私がここにいます。
この孤独は、リアルなのだ。
それを認めなければ、
世界が、バーチャルになってしまう。
僕は必死に、
貴方に消失点を照準する。
私がここにいます。