星とたんぽぽ



青いお空のそこふかく


海の小石のそのように


夜がくるまでしずんでる


昼のお星はめにみえぬ


見えぬけれどもあるんだよ


見えぬものでもあるんだよ



ちってすがれたたんぽぽの


かわらのすきに だァまって


春のくるまでかくれてる


つよいその根はめにみえぬ


見えぬけれどもあるんだよ


見えぬものでもあるんだよ



童謡詩人、金子みすずの詩。あるとき古本屋で詩集を見つけ読んでみて非常に感銘を受けた。七五調のリズムの詩。読んでいて非常に心地いい。リズムに合わせ読み進めてゆくといつの間にかその深い詩の世界に打たれ目頭が熱くなっている。