降り続ける雨よ
止まないであと少しだけでも
せめてもう少し
君に僕を知ってもらうまでは

ちょっと蒸し暑い初夏の日
その夕方
突然降り出した雨に追われ
なんだか
飛び込んだ軒下
慌てた僕は深い息した
そんな僕のとなりで
聞こえた微かな笑い声
顔を上げた僕
そこにいた君
出会ってしまった二人
なんて思ったのはきっと僕一人

降り続ける雨よ
止まないであと少しだけでも
せめてもう少し
君に僕を知ってもらうまでは