松永和紀氏「効かない健康食品 危ない自然・天然」より

 

「日本は外国と比較して農薬の使用量が多い」

という説への反論。

 

農地の単位面積あたりの農薬使用量が多いのは

栽培されている作物の種類が異なるため。

 

アメリカでは

トウモロコシや大豆が大量に生産されており

これらは外見を気にする必要がなく、

また遺伝子組み換え技術によって

農薬をそれほど使用しなくても効率よく栽培できる。

 

一方で日本で多く栽培されているのは

米、野菜、果物で

虫や菌の被害を受けやすく、

見た目もよくないと売れないこともあり

農薬を使用せざるを得ない。

また、日本は高温多湿で虫や病原菌も増えやすいため

湿度の低いヨーロッパと比べて農薬が多く必要になる。

 

このような条件の違いを無視して

農薬の使用量を語るのはナンセンス…とのこと。