パレスチナで女性や子どもなど4万人近くが虐殺されているパレスチナ・ガザ

アメリカの学生たちの反戦運動をはじめ、世界中に「イスラエルはジェノサイドをやめろ」の声が広がる今、世界は大きく変化の時を迎えているようです。

 

変化① イスラエル批判がタブーとされてきたドイツでもパレスチナ連帯の運動広がる

ナチスが行ったホロコーストの歴史があるため「イスラエルがどんなひどいことをやってもイスラエルを支持するのがドイツの国是だ」として、イスラエル批判の言論やデモを厳しく弾圧してきたドイツで「イスラエルはジェノサイドをやめろ」の声が広がっている。

ベルリン

ドイツの首都ベルリンでパレスチナと連帯するデモが組織された。 

シェーネベルク地区の地下鉄インスブルッカープラッツ駅には約1000人が集まり、イスラエルのガザ攻撃とドイツのイスラエル支援に抗議して地下鉄ヴァルター・シュライバープラッツ駅まで行進した。 

パレスチナの国旗や「ガザを守れ」「戦犯への武器供給をやめろ」「ネタニヤフよ、ハーグはあなたを待っている」「パレスチナに自由を」「ドイツは人種差別国家、イスラエルはテロ国家」と書かれた横断幕を掲げている。 

「今すぐ停戦せよ」とデモ参加者は、イスラエルによるラファ攻撃に対する国際司法裁判所(ICJ)の判決の履行とドイツがイスラエルへの支援を停止することを要求した。 

デモはパレスチナを支持するスローガンを唱え、一部のデモ参加者は行進が終了した地域で警察と衝突した。 少なくとも3人が拘束された。 警察がデモの終了を発表した後、デモ参加者は現場から立ち去った。

 

フンボルト大学が「警察の暴力で学生たちを退去させることはしない」と約束

ベルリンのフンボルト大学を占拠した学生たちは重要な勝利を収めた。大学の管理者は警察に彼らの立ち退きを命令しないだろう。 この前例のない決定は、学生デモ参加者らとの数時間の交渉の末に下され、占領された大学の外で団結して集まったデモ参加者らから歓声が上がった。 

これまでベルリンの学生占拠は、警察による暴力的な立ち退き、逮捕、退学脅迫、ドイツメディアによる学生に対する悪質な中傷キャンペーンで終わっていた。 今日、その同じ学生たちが、これまで揺るぎなかったドイツのイスラエルへの支持を揺るがした。

変化② イスラエルに厳しくなった国際世論。次々に「パレスチナ国家」承認 

(共同通信の記事より)

イスラエル、ガザで拘束者拷問か 国連特別報告者が調査を要求

拷問に関する国連特別報告者、ジル・アリス・エドワーズ氏は23日、パレスチナ自治区ガザで戦闘が始まった昨年10月以降、イスラエル軍に拘束されたパレスチナ人が拷問された疑いがあると発表、イスラエル政府に対し調査するよう求めた。

 拘束されたパレスチナ人は子どもを含め数千人に上るとされる。エドワーズ氏は殴打や、目隠しや手錠をした長期間の拘束に加え、睡眠の剥奪などの疑いがあると強調。「透明性と説明責任の欠如がパレスチナ人に対する一層の拷問につながる環境をつくり上げている」と指弾した。

 人権問題の専門家がパレスチナ人の拘束施設を訪問できるようイスラエル政府に求めた。

(ANNニュースより)

ノルウェー、アイルランド、スペインがパレスチナを国家承認

 

「パレスチナは川から海まで自由」とスペイン副首相

 

 

変化③ ネタニヤフ政権の内紛

(産経新聞の記事より)

イスラエル軍、ハマスの奇襲前にネタニヤフ氏に4度警告 首相側は否定 軍との関係悪化か

イスラエル軍は23日、昨年10月のイスラム原理主義組織ハマスによる奇襲攻撃の前に、ネタニヤフ首相に文書で4回警告を発していたと発表した。市民団体の要請に応じて回答し、地元メディアが伝えた。イスラエル首相府は軍の主張を否定する声明を発表した。支持率が低迷するネタニヤフ氏と軍の関係が悪化している可能性がある。

 

極右過激派のベン・グヴィル大臣。「子飼い」だったはずの「入植者」に石を投げられ、銃を向ける

ベン・グヴィルは、入植者たちに殺すと脅され、石を投げられたため、彼らに銃を向けた

自らパレスチナ人に暴力をふるい、商店を破壊する蛮行を働くベン・グヴィル大臣。ほぼ「チンピラ」?

これはベン・グヴィルが、入植者の暴徒を率いてパレスチナ人の店主を殴り、店を破壊しているところです。 彼はまた、アメリカを中東での全面戦争に導いているイスラエルの国家安全保障大臣でもある。

 

変化④ アメリカはイスラエル支援より、ガザ沖の天然ガス利権を確保するための港の建設を進める 

 

そんな中、アメリカは、イスラエルを今までのように「イスラエルが何をやっても全面支援し、ジェノサイドのための武器を供給する」とは言いづらくなっているものの、イスラエル支援を続けている。その一方で、ガザ沖の天然ガス利権を確保するための港建設をちゃっかり進めている。

本来はパレスチナ国家が権利を持っているはずなのに…

 

(ShortShortNewsより)

 

(文化放送の記事より)

アメリカが作っている「人道支援物資を運ぶため」の港。実はガザ沖天然ガス油田のための港

堤未果「今、アメリカはガザのガス田から30キロの所に港を作る工事を始めています」

野村邦丸(パーソナリティ)「堤さんが書かれた本『国民の違和感は9割正しい』の中で、“ガザにある宝の山を狙っている”という項目があります。1999年にイギリスのガス会社が発見したガザ沖36キロの所にある天然ガス田が宝の山であることがわかった。パレスチナ自治区にとっては天から与えられた大きなチャンスだった。発電所の燃料を石油からガスに切り替えれば、電気の量を増やしてエネルギー自給率を高め、経済的に自立した経済国家を作れるから。一方、イスラエルにとっては、エネルギーを手に入れたパレスチナ国家を容認できない。イスラエルは反対するどころか、自分のものだといってるわけですか?」

「そうですね。エネルギーの自給ができるようになってしまうと、そこでパレスチナ国家として強くなってしまうのでそれは容認できない。ですから、宗教とか民族以外の理由で、エネルギーという国家間の関係を決めていくもう一つの要素があるので、そこも大きなポイントになっている」

邦丸「そうした中で、アメリカがガザに港を作っていると?」

「国連の事業所で人道支援の物資が入れられなくなっているというニュースが流れてますよね。それで、アメリカは表向きは人道支援の物資を運ぶための港ですといっているんですけど、エネルギー戦争の視点から見ると、ガス田への橋頭堡を築くというもう一つの目的が見えてきます。金融界・経済界ではそういう見方をしていますね」

 

 

5月25日イスラエル大使館前でも抗議行動が行われました。

 

(魚ずみちえこさんのFacebookより)

 

 

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