(読売新聞の記事より)

震災体験、演劇部員が朗読

来月14日、習志野 岩手・大槌高生の絵本

 東日本大震災で被災した岩手県立大槌高校生の体験をまとめた絵本の朗読会が3月14日、習志野市のプラッツ習志野で開かれる。朗読するのは、市内にある県立実籾高校の演劇部員5人。

 大槌町は人口1万741人。東日本大震災では、最大20メートル級の津波が襲い、被害は死者820人、行方不明者414人、震災関連死52人、家屋全壊・半壊4167棟に上っている。

 朗読する絵本の題名は「伝えたいこと あの日、私は小学2年生だった」。大槻高校復興研究会メンバーが20年5月にまとめた。

 

 

 

小学2年生当時の被災体験について、「茶色い土煙の中、津波がたくさんの家をのみこんで迫ってきた」「自宅に戻った同級生が犠牲になった」「避難所で小さいおにぎりを4人で分け合って食べた」などと絵を添えてつづっている。

 演劇部長の三島愛奈さん(2年)は「震災があったんだと思い知らされ、恐怖を感じた。震災では人の命は一瞬に奪われてしまう。朗読では、自分の命は自分で守ることを訴えていきたい」と話している。

 当日は、大槌町にある蓬莱島がNHK連続人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされていることから、5人で同人形劇のテーマソングのメロディーを口ずさむほか、バイオリニストの樋口菜穂美さんが朗読中にバイオリンで効果音を響かせる。

 

 

 

 3月14日(木)午前11時半~午後0時15分。入場料500円。
 問い合わせはプラッツ習志野(047・476・3213)へ

 

 

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