ヤタイヤシ(ココスヤシ)木・実 | Read the mind

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大好きなお花のコトと自然摂理。

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目:ヤシ目
科:ヤシ科
属:ブティア属
種:ヤタイヤシ


植物園には私の住む寒い寒い地域の屋外では絶対に育たない植物が、
温室で手厚く育てられています。
とても、珍しいので何時も其れを、
「なんで、こんな形になったんだろう?面白いなぁ~」
っと思いながら眺めています。

特に熱帯温室では湿度も保たれていて、
管理が十分ではないと立ち枯れしてしまうような植物もあります。

ヤシもその一つです。

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いつも目にしているヤシは「アレカヤシ」というヤシの葉です。
これは生け花で使用するヤシの葉。
でも、本物の大きな自生するヤシを殆ど見た事がありません。
なので、こんな大きなヤシを見るのは貴重な事です。

8月下旬に見たヤシは【ヤタイヤシ】という種類でした。
原産地はナント!アルゼンチン。
全然、ヤシが自生しているイメージがないのでビックリしてしまいました。
でも、日本でも自生しているようなので、
ちょっと調べてみたら沢山の事が解りました。

羽状葉のヤシ類の中では最も耐寒性が強い

何処のサイトでも、そう書いてあって、
東北までなら何とか日本でも育つそうです。

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そして、ヤシの中では一番コンパクトな種類だという事も知りました。
でも、コンパクトと言っても4~6mは普通に育ちます。
ヤシの葉も大きいので温室の中では鬱蒼としたジャングルみたいでした。

そして、ヒョっと頭上を見上げてみたら、
何やら実のようなモノがありました。
よく見てみるとヤシの実です!
これも生まれて初めて目にする光景でした。
北の地ではヤシの木もなければ実もなりません。
本当にビックリする光景。

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【ヤタイヤシ】の実は黄色くなったら食べられるそうですが、
とても高い場所にあったのでジックリ見る事は叶いませんでした。
何だか指を加えて「どんな味がするんだろう?」とも思いましたが、
今考えたらヤシの木に登って実を取るのは映像で見ると簡単のようだけれど、
実際は凄く重労働なのが解りました。

【ヤタイヤシ】は「ブラジルヤシ」というヤシに酷似しているそうです。
でも「ブラジルヤシ」のほうが少し大きいそうです。
又いつか「ブラジルヤシ」を見られる事を願っています。