さて、『不滅の棘』感想続きです。

…の前に。




買っちゃった~🎵

だってだって、

この美しい愛ちゃんを、保存版にせずにいられようか!


特にこの口紅グイッの写真なんて、
もはや国宝❗



1幕最後のバンバンの場面です。

これはエロールのステージパフォーマンスなんだけど、

愛ちゃんが女装のローブを、鮮やかにバッと脱ぎ捨てるときのカッコ良さったら!!

そしてこの
口紅グイッがすごかった!

エロいとか通り越して、

あまりにも妖艶で、
危険な香りに満ちていて、

例えて言うなら…
「完璧な美を追求して作られたアンドロイドが、誤作動起こしちゃった」
みたいな。
(↑いやそれ、わからんて)

なんかそういう、
「異物感」みたいのを感じたの。


そしてそんなエロールのステージを冷ややかに見つめる、フリーダの幼なじみ・アルベルトのあっきー。

…ん?アルベルト??

アルベルトってどこかで…

……

(;゜∀゜)


アルベルトここにいた!!
(注:『WSS』感想ご参照ください😅)


ボックス席のような、少し高くなったセットの中で足を組んで、
身じろぎもせずに、鋭い視線で愛ちゃんを見据えるあっきーがまた、
1枚の絵のように美しかった~✨✨


『神々の土地』では、一度もまぁくんに猟銃で撃ち抜いていただけなかったので、
今度こそ!と思って何度も愛ちゃんにオペラロックオンしたけど、

…BAN BAN も撃沈でした💧


ところで、
幕間に友だちとプログラム見ながら、

りおちゃん(星月梨旺)のソニーって誰?
道化はいたけど、ソニーってまだ出てきてないよね??

って話してたら、


2幕のあたまにいきなり、朝日奈蒼くん(…だよね?)と一緒に出てきた!

劇場の掃除夫さん(裏方さん?)だったのね❗


なにやらアドリブでゆるーい会話を始めるふたり(笑)

※以下、ざっくりな記憶です。順番も違うかも~


「今日、すっごい盛り上がってたね~」
「スターがたくさん来てたからじゃない?」


んん?誰だ?誰がきてる?
(↑この時点で気づいてない私)


「エロールさんが尊敬してる、あの人だよ、ほら、名前なんだっけ…」
「えーと…スプリングなんとか??」


んん?春? 春ってもしや…


「そう!ヴァイオレット・スプリングフィールドさん!!」


まんま春野寿美礼じゃん!!
(↑興奮するとちょっとお下品になる💦)


笑いとどよめきが渦巻く会場。


「楽屋で見た人が言ってたけど、すっごい眼鏡がおっきかったって❗」
「それ、顔が小さすぎるんだろ!?」


あははは!わかる!!


「どのへんに座ってたんだろう?」
「このへんじゃない?」


センターの前方にライトがあたり、
会場爆笑ですが、
どこどこ? 私、まだ見つけられず💧


「いいなぁ~俺も会ってみたかったよ」
「きっと手とか振ってくれたかもしれないよね!」


で、スポットが当たったとこ見たら、
眼鏡かけて普通にグリーンのセーター着たオサが、ブンブン両手振っててww 

場内、大拍手でした。


ごめんなさい、かなり間違ってるかも💦

相当長いアドリブだったよ!
しかも聞くところによると、初日からストーリーが進んでるんですって?
すごいね~このふたり❗


さらに後日知ったけど、
りかさん(凰稀かなめさん)と、アヤちゃん(白城あやかさん)も来てたって、ほんとですか?

くそう~アヤちゃん見たかったよ~😭

実は私の初観劇は、アヤちゃんなのです。

愛ちゃんをして「全ての娘役さんに、あんなふうになってほしい」と言わしめた、
理想の娘役さん!

こんなゴージャスな顔ぶれの前で、
愛ちゃん、よく頑張ったね❗



さて、本題ですが。

2幕から登場するのが、
50年間エロールを待ち続けていた老婆、カメリアこと、あおいさん(美風舞良)。

醜悪な狂人でありながら、ものすごい生命力を放ってくる彼女は、
永遠の美しさを持ちながら「空っぽの命の器」でしかないエロールと、対極の存在として描かれているのかな。


倒れた彼女の横で、
ダダンっ!と靴を2回踏み鳴らし、

「おい起きろ、カメリア!」

と言い放つ愛ちゃんの冷ややかさったら… 

私も愛ちゃんに邪険にされたい。

なんなら踏まれてもいい…✨
(自粛)


フラメンコの場面では、愛ちゃんと激しく歌い踊るあおいさんに引っ張れて、
後ろで踊る組子たちの熱量もすごかった!!

いやほんと、エネルギーの塊ですね、この人は。
副組長なのに、一番元気という(笑)


クリスティーナが命を絶ってしまう場面からはもう、
切なくて切なくて。

妹が死の淵に立っているなんて知らずに、
酔いつぶれてるハンスが、

昔の夢を見ているのか、
「かあさん、クリスティーナ…」
って寝言を言いながら、
幸せそうに微笑んで
手を伸ばすのが、本当に切なくて。

また涙が出た。


そして。
エロールが348歳という年齢を明かし、
かつて愛したフリーダと、息子のフェルディナンドのことを語る場面。

エロールの顔からは作り物のような冷酷な笑みが消えて、ようやく人間らしい、弱さや切なさをさらけ出していくのに、

それを見守る取り巻きたちはどんどん、
エロールを化け物のような目で見るようになっていく。

皮肉だね…


「息子をもう一度この腕に抱けたら…」
と呟いて、

フリーダの歌のメロディで、
「フリーダ、フェルディナンド」
と歌いかける愛ちゃんに、

胸がしめつけられて、
涙がこぼれました。


過去のフリーダとの短い場面では、
フリーダを愛し、自分の運命に巻き込んでしまったことに、エロールは苦しんでいたけど、

幸せな一瞬もあったんだね。
フリーダが幼いわが子を連れて、姿を消してしまうまでのほんの短いひととき、

親子3人の、幸せな時間はあったんだ。


過去のフリーダが持ち去り、永遠に葬り去ろうとした赤い封筒の中には、
永遠の命を得る薬の調合法が入っている。

それをほしいかと、エロールから突きつけられた周囲の人間たちは、

恐れおののいて、後ずさりする。

砂になったエロールの残骸をすくい上げ、
サラサラと手からすり抜けていくその砂を見つめなら…

フリーダは、彼がやっと解き放たれたことに安堵する。


命ってなんなの?


すごく考えさせられるラストでした。



見終わって胸が震えて仕方なかった。

すごいものを観てしまった。

カッコよくて、
切なくて、
胸の奥がザラザラするような。


ずっと心に引っ掛かりつづける、
忘れられない作品になりました。


カテコで、愛ちゃんの第一声の「ありがとうございました」が、
いきなりいつもの、ヘナヘナの女の子の声でウケたけどね(^^)

ほんと、このギャップがたまらんわ…❤



…と、ここまでは、25日の感想。

千秋楽を観て、あらたに感じたこともありますので、

それはまた、改めて。