〇〇:「…!」
由依:「理佐ちゃんっ…」
「…理佐!!!」
理佐:「えっ…?」
「ゆ、い…?」
振り返ると
息を切らして走ってくる由依の姿。
その目からは涙が…
”会いたかった”
不覚にも、そう思ってしまった。
由依:「ハッハッ…ゴホッ、」
「あっ、あの…」
「これ、理佐のでしょ?」
由依の手には私の日記帳。
理佐:「えっ、あっ…」
焦った。
日記には病気のことも全部書いてある。
由依は見てない…っぽいけど。
理佐:「…ありがとう。」
「これ…見たの?」
由依:「うん、ちょっとだけ。」
「桜の花言葉のページ」
由依:「桜の花言葉、嘘だったんだね」
理佐:「うん、」
「ごめん。」
卒業の日、
桜の花言葉は「私を忘れて」なんだと
嘘をついた。
桜にたくさん思い出のある私たちだから
この花言葉みたいに
綺麗にお互いの事を忘れよう
…って意味を込めた、つもり。
本当の花言葉は
「私をわすれないで」
由依:「ううん。」
「忘れて欲しくなかったんだね」
理佐:「え…」
由依:「離れちゃうけど、もう会えないけど、
本当はずっと覚えていてほしい」
「…そうだよね?」
由依はやっぱり勘が良い…
理佐:「うん、…」
由依:「ずっと考えてたんだ。」
理佐:「え?」
由依:「理佐が…」
「私の呼び方をコロコロ変える理由。」
呼び方…?
「由依ちゃんって呼んだり」
「由依、って呼んだり」
「あれ…理佐の癖だよね」
理佐:「癖…?」
由依:「理佐、本心で喋ってないときは
由依ちゃんって呼ぶの。」
「つい最近気づいたんだけど…」
由依が、切ない目をしていた。
理佐:「嘘だ…」
「全然意識してなかった、、」
”卒業までよろしくね!”
”由依ちゃん!”
記憶の中の私の声が
頭の中で再生される。
あの時、
卒業までって口では言ったけど
本心はずっと…
ずっとよろしくねって言いたかった。
これからも仲良くしたいって。
理佐:「え、あ、本当だ…」
私、嘘つくの下手すぎる…
ていうか、
由依に…嘘ばっかりついてない、?
由依が傷つかないように、
傷つけたくない、
そう思って始めた嘘だったけど
その嘘で由依が傷ついてしまう可能性は
考えなかったのだろうか。
私だったら…
大切な人に嘘をつかれたくない。
理佐:「あのね、」
「由依、」
「聞いてほしいことがあって。」
由依は、私の本当を知ったら泣いちゃうかな。
なんで教えてくれなかったのって怒るかな。
一瞬でいろんなことを頭に駆け巡らせて。
理佐:「私、」
由依:「うん」
理佐:「由依に隠し事してる。」
…
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純玲のつぶやき
さぁて東京ドーム公演がいよいよ
今週末に迫ってきましたね!🌸
私もっ…
英語の試験の勉強しなきゃ!
(運悪くドームと大学の試験がド被り)
私、未だライブ会場に行けたことが無くて。
はやく行ってみたい!とは思いつつ、
今まであまりにもライブを我慢する日々を
過ごしてきたので、行ってしまったら
もう目標達成…というか、
私の中の推し活が終わってしまいそうで
ちょっと怖かったりします。
…知ってますよ?
一度行ってしまったら
そのライブだけでは足りなくなるって
人間の欲望は怖いです(笑)
ドーム行かれる皆さん、
絶対に絶対に全力で楽しんできてくださいね?
当日どうにか晴れてくれることを願って
おやすみなさい~